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2024/11/22 02:17 | Comments(-) | TrackBack(-) |
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レベル11、サポなし、野良猫。
今日はあまり日記には出てこないのだけれど、
何かあるとよくお喋りをしているミスラさんの話を書いてみようと思います。

フレのミスラさんはレベル11。サポートジョブはありません。
FFを始めたばかりとかじゃなくて、
もうかれこれ四年近くプレイしているベテランプレイヤーさんです。
倉庫キャラなどではなく、れっきとしたメインキャラ。
彼女はウィンダスを拠点に、釣りや合成を楽しんだりしています。

出会いは私が初めてウィンダスに行った時のこと。
私は低レベル上げと素材狩りを兼ねてサルタバルタの星降る丘の付近でうろうろしていました。
少し強めのクロウラーに苦戦していたところ、毒になってしまい、
私はその場でバッタリと倒れてしまったのです。

星降る丘

「あー・・・やっちゃった」
いつもならすぐにHPに帰還するのですが、なんとなくその時は
倒れた低い視点から見上げた景色がすごく綺麗で、
その場でマウスを使ってぐるぐるとカメラを動かしていたのです。

そこにやって来たのがミスラさん。
私がレイズ待ちでもしているように思われたのでしょう。
立ち尽くしたままのミスラさんに、黙ってHPに帰るのも申し訳なくって、
「気にしないでー」というような事をtellしようとすると、彼女からtellが来ました。

「レイズできなくてごめんなさい」
「いえいえ〜。こうして草の上で眠ってると気持ち良かったので」
「んんんん?」
「結構穏やかな顔してないですか?」
「ほんとだにゃw」
「足とめさせちゃってすみませんでした。では、HPに戻りますね〜」
と私は帰っていきました。

再び私が星降る丘に戻っていくと、まだミスラさんはいました。
すれ違うたびに /cheer や /wave をしあって、気がつくとフレ登録していました。

ミッションに行ったり、クエストをクリアしたりと、色々とやりましたが、
元々二人のログイン時間はズレていたり、ミスラさんのログイン時間が短い事もあって、
時間をかけて遊ぶという事はありませんでした。
そのうち、彼女がオンラインになる事がなくなってしまいました。

それからしばらく経ってアトルガン発売直前のこと、
お休みしていたFFに「レアさんに見せたいネタがあるから」というだけで課金してきて、
私の前に再び彼女が現れたのです
それからというもの、以前のようにタイミングが合えば二人で並んで
合成のスキル上げを競争をしたり、素材狩りをしたり・・・といった事を続けていました。

ある日のこと、「今日はレベル上げ行きたい気分〜」と彼女。

いつも彼女といるときは、
素材狩りやクエストアイテムを取りに行く行為そのものがレベル上げでした。
その彼女があえて「レベル上げに行きたい」というのはとても珍しいことでした。
そのレベル上げで、彼女はレベル11になりました。

それから数日後のことでした。
「レアさーん、もし暇ならちょっと白でラテまで来てもらえない?」
「え?ラテにいるの?」
「うんー、ロンフォに入るすぐ手前のところいる」
「はーい」
彼女が時々レベル1のジョブで三国やジュノに行っている事は知っていましたので、
ラテーヌにいる事に関して大して驚きはしませんでした。

走って、走って

チョコボを走らせてラテーヌに入ると、そこには戦闘不能になっている彼女がいました。
さらに、いつもなら三国間はレベル1のジョブで移動しているはずなのに、
この日はメインジョブでやって来ていたのです。

なるほど、だから「白で来て」って言ったのか、納得。
「すぐレイズするね〜」
私が詠唱を始めると彼女が言いました。
「草の上で眠ってると気持ち良かったから待ってたw」
それは、いつかの私の言葉でした。

「よく覚えてたねー」
「うん、何言っとんじゃコイツ?って思ったもんw」
「ミスラの方がヒュムよりもっと気持ち良さそうだよね」
「そそ。あ、良かったーレベル11に戻ってるw」

あと少しでロンフォールと思った時に油断してしまったという彼女。
いつもなら道中で戦闘不能になっても「今回は縁がなかったー」と言って、
HPに帰っていくのを知っていただけに、レイズを待っていた事が意外でした。
ただ、今回はちょっと事情が違ったのです。
どうしてもサンドリアに行きたい(=私に会いたい)理由があったと同時に、
先日一緒に「レベル上げ」に行ったというのに、
レベル10になった事が少なからず彼女はショックだったのだとか。

「用事あったの?言ってくれればウィンダスまで行ったのに」
「まぁまぁいいじゃん」
彼女はすっと立ち上がり、「見て見てー」というとその場で合成を始めたのです。

ポンッと出来上がったのは絹布でした。
そして今度はそれを風のクリスタルで合成を始めました。
出来上がったのは「グリーンリボン(スキル62)」でした。

「やったー成功!」
「おお、おめでとう!」
「さっき裁縫スキル60になったんだ〜」
「そうだったんだ?おめでとー!」
「んで、リボンを作るところを見せたくてこっちまで来たw
失敗したらしたでウケるかなーと思って〜」


ネタを見せたいからと言って課金してきた時といい、彼女の行動力にはいつも驚かされます。
そして、なんだかあたたかいものが心の中を通っていくのを感じるのです。

その時に彼女が作ったグリーンリボンは、今、私の所持品にあります。
当時は装備出来るレベルにはほど遠かった私でしたが、
もう少しでそれを身に着ける事が出来そうです。

先日のことでした。
「あの時作ってたグリーンリボン。もうすぐ装備出来るよ」
「え!まだ持ってたの?」
「うんー」
「それじゃ、銘入りで作るから交換するよ。HQ出来るかもしれないし」
私はそれを断りました。もちろん銘入りも欲しいけれど、
わざわざ作るのを見せに来てくれたグリーンリボンの方がなんとなくいいなって思って。
「そっかwありがと」そう言って、私がそのままあの時のグリーンリボンを
持っている事を許してくれました。

たまに顔を出しては、パァーッと盛り上げていって、
それでまたログアウトしていくという日々。
そうかと思うとまったくログインしなくなったりします。
その様子はまさに「野良猫」という表現がぴったり。
彼女のモットーは「野良猫のようなヴァナライフを送る」という事。

それを言うのは簡単。でも続けていくのって結構難しい。

彼女自身もこんな風に言っていました。
「なんでレベル上げないの?サポ取らないの?ってよく聞かれるんだよね。
私もそう思う。レベル上げたら皆と遊べるんだろうなーって」

確かにそういう所はあります。
カンストジョブを持つ人が多くなった現在のヴァナディールでは尚更でしょう。

お気に入りの場所で

だけど、彼女はヴァナディールという世界の中で、
「街の一住民」のような生き方をしているのかもしれないなぁといつも見ていて思うのです。
モンスターは怖いモノと捉え、街の傍で素材などを確保して裁縫をする。
自分では身につける事が出来なくても、その出来上がったものを冒険者達に売って・・・。

その事の為に必要なレベルは75でも50でも5でもなくて、
今、彼女自身のレベルである「11」だっただけの事だと思う。
一方で他のレベルを上げている人達、もちろん私も含めてですが、
そういった人達に必要なレベルは11ではないというだけの事なんだろうって。

「・・・と、私は思うよ?」と彼女に言いました。
「うんー。それ聞いてレアさんに一回もレベル上げの事聞かれなかったのが納得できたw」
「だって生活がレベル上げになってるんだから、日々レベル上げしてるようなものじゃん?」
「それもそうだよね」

「でもねー、アトルガンには一回行ってみたい」
「だって、ギルドとかいっぱいあるんだよね?レベル20になったら行きたいって贅沢かなぁ?」
「そんな事ないよ」
「いつか20になったら手伝ってくれる?」
「喜んで!変わった魚も釣れるよ」
「あーそれは食べなきゃ!w」

彼女のベースはいつも「素材狩り」にあります。
だからいつ20になるかは分かりません。
でも、冒険をしながらレベルが上がっていく・・・ある意味理想とも言えるのかもしれませんね。

そんな楽しみ方が出来る彼女と会えた事は、私にとって貴重な体験となり、
これからも大切な思い出となって蓄積されていくのです。

いつか一緒にアルザビの街歩こうね。
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2007/03/13 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | [FFXI]-その他
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