さて、そのお喋りをしているフレがふと言ったのです。
「私ね、誰もいなくなったから、一時期このゲームやめてたの」と。
「やっぱり、誰かいるだけで楽しいよね」と。
「レアさんが帰ってきて嬉しかった」と。
FFにも大切なフレがいます。
それはこの仮想空間の中だけでのつながりかもしれませんが、
その人が「ちょっと風邪ひいたみたい」って言うと普通に心配しますし、
その言動から「今日はなんかおかしいな」って気が付く事もあります。
ゲーム内で起こった出来事に一喜一憂するその私が受けた気持ちや、
その相手に対して抱いた気持ちは、
まさに「リアルの私が受けた感情」に他ならないという事。
他にもたくさん、たくさん。
・・・旅立つ人を見送って悲しかったのも、寂しかったのも。
そのゲームは最近ではすっかり人が減って、本当に「過疎」だったそうです。
その世界で・・・NPCばかりの世界で遊んでいてもつまらない。
常日頃、フレや通りすがりにちょっと声をかけてくれる人がいる事を
当然「ありがたい」「大切な存在」だとは思っていますが、
「誰か」がいる事の有難みを、彼女の言葉から改めて強く感じました。
・・・そこにあなたがいるから楽しい・・・
それは自分が既に関わっている人達だけでなく、
これから出会うかもしれない「誰か」であっても。
そのゲームはあと一ヶ月しか時間はないけれど、
そこで出会った人達の中には、ゲームを事実上引退した後も
オンラインだけ、またリアルでも付き合いのある人が何人もいます。
「たかがゲーム」
だけどそんな出会いをくれたそのゲームに感謝。
いつか終わる世界であっても、
私が抱いた気持ちが消えることはありません。
また、相手が抱いたであろう気持ちも同様だと思っています。
そして、FFでもそういった人達にこれからも出会えるといいなと思っています。
PR