まずはジ・タへ。
雨が地面を叩く音を聞きながら、時々ゆっくりとチョコボを走らせながらお喋りをします。
「海底都市みたいだ」その方が紫に輝く泉を見て言いました。
とりわけ大きな木の根元に行くと、その大きさに圧倒されたみたいで、
しばらくその場をぐるぐると回っておられました。
チョコボに乗れる時間が残りわずかだったため、そのまま二人でロ・メーヴへと向かいます。
この日は満月ではないので、中に行くには危険な日。
仮に満月であっても今日は中に行くつもりはありませんでした。
やはり「時機」というのがあると思うからです。
ロ・メーヴでも雨は降り続いたままで、前に来た時には正面に見えた塔が全く見えません。
少しだけ待っているとようやく雨が止み、霧が晴れてきました。
「満月のときにはもっといいことがあるよ」 「おおー」
「次来るときには行けるといいね」 「楽しみに残しておこう」
メアへ飛び、今度はアットワへ。
スニークを自分で使っての移動は初めてのその方。
スニークのかけ方や、まだその方は使えないインビジの事も合わせて説明しながら、
通路を抜けた先のパラダモの丘が見える場所まで行きました。
「ああ・・・これはすごい」
雄大な景色を見ながら、一言を発したきり黙りこむその方は、
ただただアットワの刻々と変わる空を見つめていたようでした。
しばらく無言の時間が続き、何度目かのインビジが切れ、私がその方にインビジを唱えていると
「少し、頑張ってみようと思えたよ。・・・なんてねw」
と言って、その後の話題はFFのことになりました。
ほぼ同時期に始めた人に比べて随分と遅れをとってしまっている事を気にするその方。
「焦らなくて大丈夫」「LV上げも自分がしたいと思った時にすればいいんだよ」
そんなことを言っていると、不意にその方が私の背負っている属性杖に目を付けました。
「その杖、かっこいいね」
「ありがとう。自分が背負えるなんて思ってなかったんだよ」
そこからちょっとだけ自分語りをしてしまいました。
私もレベル上げが決して早いほうではなくて、
軌道に乗っていると思っている最近でさえも、多くの人から見ると決して早い方ではなく・・・。
でも、行ける所が少しずつ増えてきて、他の場所も見てみたくて、
あるいは装備にしたってそうです。あと少しであの装備を身に着けられる。
・・・そういった連鎖で属性杖を背負えるレベルにまでなれたのだと。
もちろん、何かを攻略したくてレベル上げを頑張ったといった事だってありますけれどね。
「時間をかければいつか何かが進展すると思うよ」
「そうだよね」
アットワに朝日が昇り始める頃、
今度はビビキーへ向かい「マリヤカレヤリーフ遊覧コース」に向かいました。
初めての遊覧コースに乗り、珊瑚礁に入るのをいまや遅しと待ち構えるその方。
途中、マンタが見られる事を伝えるとそれを楽しみにしていたみたいで、
見つけた時は随分と喜んでくれました。
マナクリッパーが桟橋に戻ってくる頃には、ビビキー湾が赤く染まります。
それを見ながら「すごいなぁ」を連発するその方。
もっとその方が一人で気軽に行ける良い場所はないかな・・・そう思った私は今度はホラへ。
ホラへ着いて間もなくまたまた雨。どうやら今日はとことん雨に好かれているようです。
「ラテの谷底に行ったことある?」
「んーないかなぁ」
サンドリア生まれのその方が初めて来たラテーヌの谷底。
近くにもこんな幻想的な光景がある事にただただ驚いておられました。
最後に向かったのはジャグナー。
そうです、ここでも雨。そんな雨の中を滝を見に行ったり、骨にのぼりに行ったり、
クリスタルの泉を見に行ったり。
その間、ずっと雨は止まず。
「レアさん、なんか今日雨ばっかり降ってない?」
「あ、思った?でも、雨がよく降るエリアでもあるから」
「うんw(俺)雨男なのかな」
「かもね〜」
かなりたっぷりと遊んだので、そろそろ良い時間になっていました。
「今日はどこに帰る?」
「久々にサンドに戻ってみるよ!」
テレポホラを詠唱してそこでお別れ。
空はまだあいにくの雨のままでした。
でも、雨の後には虹が出るんですよね。
少しでも息抜きが出来ていればいいんだけどなぁ。
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