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2024/04/27 08:36 | Comments(-) | TrackBack(-) |
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走り出したチョコボ
フレのエルさんは、レベル19になったまま止まっていました。
あと2000も稼げばレベル20になって、チョコボにも乗れるという状態になっていて、
あれほど「チョコボ乗りたい」「早く20になりたい」と言っていたのに、
パタリとレベル上げの進みが止まったのです。

その理由はお友達のレベル上げを優先していたからでした。
ほぼ同じ時期に始めたフレさん(Aさん)のレベルは彼よりも5以上離れていました。
だから彼はそのフレさんとレベル上げが出来る様に他のジョブでの行動をしていました。
また別のフレさん(Bさん)は最近始めたばかりです。
そのフレさんをサポートする為に、さらに別のジョブで行動をしていました。

とりわけ最初のAさんとはこの先のミッションも
可能であれば一緒に進めたいんだと彼は言っていました。
だから彼は、AさんやBさんとの行動を優先していました。
彼が選んでいる行動の良し悪しはここで言うつもりはありません。
こういった行動をとる事は多かれ少なかれ、
誰だって一度や二度は経験のあることでしょうし。
ちょっとだけ・・・負担になるほどではないけれど、
無理をしている彼の気持ちにAさんは気が付いていたのでしょうね。
ある日、Aさんからtellが入りました。
「レアさん、レベル20になるとジュノ行くんだよね?」
「そうだねー、チョコボに乗る為のクエストが受けられるからね」
「そっかー、ありがと^^」

Aさんは動きました。それはある日のレベル上げの最中の事。
「ねね、レアさんチョコボってどうやって乗れるようになるの?」
私は簡単にクエストの説明をし、それには「ゴゼビの野草」が4つ必要だという事を話しました。
「じゃあさ、<エル>さんの為にそれを取りに行こうよ!」
「えぇ?いや、俺はまだいいよ」
「なんでー?もうすぐレベル20なんだしいいじゃん」
「いやいや、いいって^^」
「早くチョコボ乗ってるのみたいし。乗りたくないの?」
「・・・・・・」
「じゃ、取りに行こ!レアさん、それってどこで取れるの?」
ゴゼビの野草を落とすという事で私が知っているのは
メリファトのトンボと涸れ谷のウサギです。
どちらも私達のいるサンドリアからは遠い・・・。結局、この時は断念したのでした。

ランペールの出口より

「なぁ、俺、レベル上げちゃおうかと思う」
「そか」
「この間、Aさんに言われてさぁ、俺かえって気を遣わせてたのかなぁと」
「かもしれないね。でも、一緒に行きたいと思って待っててくれた事もきっと嬉しかったはずだよ」
「そうかなぁ、それならいいんだけどな」
「うん、きっとそうだよ」

その日の夜、彼はレベル20になりました。
一張羅のリザード装備を身に付け、万が一のレイズ要員の私を連れて、
AさんとBさんがレベル上げをするそばまで行きました。
「んじゃ、ジュノ行ってくるわー」
「いってらっしゃ〜〜い」
「チョコボ見せてねー」

ジャグナーはドキドキ

彼がジャグナーでビクビクしながら移動している時の事、
タルフレから彼宛にtellが入ったようでした。
「やべぇ、<タルフレ>さん、めっちゃエエ人や」
「どしたの?」
「レベル20になったお祝いに、
チョコボクエで使うアイテムを1個送っておいたので使ってくださいって」


ゴゼビの野草は、昔こそ数百ギルで取引されていましたが、
今は数千ギルで取引されています。事前に私も三国で出品をみてみましたが、
5000とかしていてびっくりしました。
彼はジャグナー、バタリアも無事に潜り抜け、とうとうジュノへ到着しました。
持っていた花火を打ち上げお祝いする私。

そして彼へトレードを申し込みました。
実は私もゴゼビの野草を1個だけ用意していたのです。
思いがけずタルフレからのプレゼントもあって、
彼の手元には2個のゴゼビの野草が転がり込みました。
きっとタルフレも自分で取ったという事を大事にしてもらいたくて、
1個だけのプレゼントだったのだと思います。
ゴゼビの野草はジュノの競売の方が随分安くって「ラッキー!」と、
嬉しそうに落札していく彼をみていました。

到着おめでとう!

「チョコボ乗れたら色んな人に報告しないとなー」
「だねぇ、時間かかるクエだけどがんばれー」
「ぬお」
「ん?」
「俺アホだ」
「どしたの?」

「勢いに乗って3つも買っちゃった・・・」

落札履歴を見てみると、最終落札より安く買えた喜びから
調子に乗って落札した履歴がはっきりと残っていました(笑)。
「もう一回出品しとこ」
そういって再度一個出品しなおす彼。でも、なんだか楽しそう。

クエをする時間の間はジュノを観光するという彼。
私はここでログアウトしました。
しばらくして、そろそろかなとログインしてみると、
チョコボの前に陣取る彼の姿がありました。

「免許もらった」
「おめでとう!」

彼が初めて乗ったチョコボは、祖国サンドリアに向かって走り出しました。

エルさんを安全に運んであげてね!

その後、誇らしげにAさんやBさんにチョコボを見せる彼がいたのは言うまでもありません。

いろんな人の気持ちが交錯したこの出来事。
これからの彼らにとって、
きっとより良い関係を築けるきっかけになったのではないかと思いました。
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2006/07/11 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | [FFXI]-まったり
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