その「柔術着」ですが、他の装備などでも見られる傾向と同様に、
現在はかなり安くなっています。
それでも10万は超えているので高いなぁと、貧乏街道まっしぐらな私などは思ってしまうのですが、
やはり100万時代を知っている者としては、とっても破格の金額に見えてしまいます。
大量の出品もあったことで10万には満たない数字を何気なく入れてみるとあっさり落札。
とうとう「柔術着」を手にすることが出来ました。
制限エリアでの行動も多いですし、
忍者もこれから40を迎えるかもしれないし・・・と思うと、
良い買い物が出来たのではないかと思います。
そんな折、制限エリアに行く為に柔術着を着てタブナジアをうろうろしていた時の事、
同じエリアに取得ツアーを企画してくれた竜さんがいて、
私に手を振ってくれました。
「柔術着!着てるとこ初めてみた!」
「実はこの間競売で買ったばかりなんです」
「おおー!おめでとう!!前の時は全然出なかったもんなぁ」
「あの時のパーティは本当に嬉しかったんですよ。
でも、なんとなく悪いなぁと思って手伝ってって言えなくって・・・」
「いやいや、分かってるから気にしないでいいよー。
それよりプロMクリアおめでと~○○から聞いたよ!」
と、そこからは雑談モード。
お互いにその後の約束があったのでそんなに話は出来ませんでしたが、
驚いたのはそのあとでした。
しばらくして右上にピコピコと点滅するメッセの着信。
見てみると当時お手伝いいただいた方から「おめでとう」のメッセージ。
その中にはレベル差などの事もあって、
街中ですれ違えば挨拶を交わす程度になってしまっている方もいました。
かつてなかなか取れなかった思い出と一緒にお祝いの言葉を綴ってくれてる方もいて、
あれから数年経過していますが、覚えていてくれていた事が嬉しかったです。
それと合わせて、ほんの少しほろ苦い気持ちになりました。
あの時、皆と一緒に取りに行っていた頃にドロップしてくれていたら・・・って。
その場で皆笑って解散できたのになぁって。
今では引退してもうヴァナにはいない方もいらっしゃいます。
その人に嬉しい結果を伴っての「ありがとう」といえなかった事も、
ほろ苦い気持ちにさせる一因なのかもしれません。
今は高レベルのジョブがあるのでアイテム取りはずっと楽になりました。
それでもアイテムのドロップは運次第。
誰かの欲しい物を取りに行って、それが取れなかったとき、
なんとなくやり残した宿題みたいな感じになって気になります。
もしかしたら手伝って下さったフレさん達も・・・、
特にフレさんに声をかけて人集めまでしてくれた竜さんは、
なおさらそんな気持ちがあったのかもなぁと思います。
今の私であれば、きっとソロで倒せる柔術着NM「Poisonhand Gnadgad」。
出来るだけ近いレベルでパーティを組んで、
皆で挑んだあの数日間の事は忘れませんし、私の大切な思い出のひとつ。
今回の事がきっかけで皆で印章戦に行こうという話になったりして、
「柔術着」が取り持つ縁・・・といった感じでしょうか。
カンパニエで同名の敵を見るたびに、こいつが落とさないかな・・・などと
つい最近まで思ったこともある「柔術着」にまつわる話でした。
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