第四回「Gustaberg」この曲を聴けるのは・・・北グスタベルグ、南グスタベルグ
ロンフォール、サルタバルタとは異なり、そのほとんどが一面剥き出しの土に
覆われたこの地に流れるのが「Gustaberg」。
淡々と流れる音楽は、旋律を奏でるというよりは
グスタベルグに吹く風を演出しているように私には感じられて、
荒野にぴったりの曲調です。
情景を見ると古い西部劇であればおなじみの「口笛」が流れてもおかしくないのですが、
安易に口笛を持ってくるのではなく、
バイオリンっぽい弦楽器で旋律をサポートしている所がポイント。
バイオリンは「人に近い楽器」と表現されることも多いのです。
恐らくこの表現はシンセサイザーやパソコンで音作りをしている方なら
ピンと来ると思います。
これ以上続けると脱線した話が止まらなくなりそうなので割愛します。
最初の頃、私は、グスタベルグには合ってるけれども、
なんだか単調で寂しいこの曲がなんとなく好きにはなれませんでした。
この曲の良さに気がついたのは、グスタベルグでレベル上げをしていた時でした。
長く聴いていて疲れない・・・これはこのようなゲームのフィールド音楽には
欠かす事が出来ない要素だと思いますが、
ふと気がつくと景色と音楽とが一体化していて、
(うまく表現出来ないのがもどかしいのですが)
良い意味での「空気のような存在」になっていたんですよね。
その時から今日まで、フィールドとの一体感という意味では、
三国周辺エリアの中ではナンバーワンかもしれないなぁと個人的に思います。
「Ronfaure」や「Sarutabaruta」がイントロから口ずさめる曲として成立しているのに対し、
この「Gustaberg」はやや口ずさみ辛い曲調ではあるのですが、
すっと身体に入ってくるような気がする事からもそう感じるのです。
この曲を語る上で欠かせない他の要素は
バックグラウンドで爪弾かれるアコースティックギターと、
傷んだ板が風で打ち付けられているような印象を与えるパーカッション。
さらに淡々と低く刻まれるドラム音。
まるで人の鼓動のように一定のリズムを刻むこの音が、冒険者の心を揺り動かします。
グスタベルグという地を知れば知るほど
「なるほど」と思わせてくれる・・・そんな渋い一曲ですね。
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Gustaberg 谷岡久美
価格 : 800gil (新品・在庫あり)
南北グスタベルグに流れる一曲。
荒涼とした大地に流れるメロディは、
その地をイメージさせるだけでなく、
冒険者の心を静かに揺さぶるように
うねりを表現します。
※本記事はあくまでもゲーム内で曲を聴いた感想を元に書いています。
※細かい技法や使用されている楽器などは、
実際とは異なる可能性も十分ありますのでご了承ください。PR