皆さんはオンラインゲームの終わりって経験した事がありますか？
もちろん、自ら終わりを決める事ではなくて、運営側による終了です。
年々沢山のオンラインゲームが発売される事によって、
「廃れた」り、「採算が見込めなかった」りするオンラインゲームは
当然サービス終了となっていく訳です。
今年に入って、スクエニだけでも
「コスモぐらし」「自動車王」「JunkMetal」「ディプスファンタジア」というゲームが
サービス終了になっています。
この記事の時にも書きましたが、私はそのサービス終了となったゲームの一つである
「ディプスファンタジア」の住人でした。
2001年12月に発売されたこのゲームですが、私が始めたのは2003年2月。
その「ディプスファンタジア」が11月13日をもってサービス終了。
12日、13日は最後の土・日という事もあって、
私はFFにログインする事は全くなく、そちらの世界で最後のお別れをしていました。
サービス終了が発表された日、驚きはしたものの正直実感が湧きませんでした。
既に課金もしていなかったそのゲーム。
でも、色々と思い入れがあってアンインストールする事はありませんでした。
時々様子を見にログインしたりという事もありましたし、
いわゆる「完全引退」ではなく「プチ引退」といったところでしょうか。
ラスト一ヶ月というところで始まった「無料期間」。
人が減っていく一方だったその世界が、久々に活気にあふれました。
帰ってきた人達に、現役プレイヤーの人が「おかえり！」と迎えてくれました。
だけど、そんなお祭り騒ぎは一週間も持たなくて、
本当に盛り上がったのは最後の一週間だったと思います。
最終日の今日も友人と
「今日はどこで終わりを迎えようかなー」なんて話していたのですが、
それでもまだ実感が湧きません。
相方も仕事を終えログインしたのですが、
仲間も交えて最後の冒険となるダンジョンを走り回っている時は、
本当にあと数時間で終わってしまうなんて思えないのです。
それでもシステム側から最後のメッセージが流れ、
否応なく「時間」と「終わり」を意識するようになります。
私や相方は沢山の仲間があふれる溜まり場へと向かい、
そこで最後を過ごす事にしました。
「サーバーと通信が出来ませんでした。」
その文字が流れる瞬間まで、沢山の言葉と手を振る人々が
サーバーがシャットダウンされるその瞬間まで叫び続けます。
「お疲れ様〜」
「またどこかで！」
「さよならー！」
「みんな元気でねー！」
そして、
「ありがとう」
一人、一人と画面から消えて行き、私の育ててきたキャラも消えて行きました。
終わった後に、思わずもう一度ゲームスタートのボタンを押すものの、
当然その世界を再び覗くことはできませんでした。
なにもかも消えてなくなってしまいました･･･。
もちろんそんな事ちゃんと分かっていたし、
いつかそういう日が来て、色んな人達とのお別れが来ることも
ちゃんと理解していたつもりだったけど、
いざ実際にそうなると、うまく書き表す事が出来ないのですが本当に寂しかったです。
私のキャラを始めとする、この世界に降り立った冒険者たちは、
今度は私達の手から離れて自分の意思で色んな所に冒険に行くのかもしれない。
･･･そう思う事にしました。
初めて経験したオンラインゲームの終焉は、
考えていた以上に寂しいものでした。
「また明日ね」
こんな風にもう言うことができない寂しさ。
いつかまたこの世界で出会った冒険者とすれ違うことがあるでしょう。
その時にはその出会いを改めて大事にして行きたいと思います。
たかがゲームくらいで･･･という人もいるかもしれませんが、
明日があるからこその「幸せ」を強く実感した一日でした。
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