よくご一緒するエル戦さんが先日レベル69になりました。
「マートのお年頃だねぇ」「とりあえず行っちゃえば？」などと色んな人に言われながら、
ついにこの日、エル戦さんが「マートに挑戦する」と連絡をくださいました。
事前にエル戦さんは、
「下調べしっかりしてやったほうがいいかなぁ」とか
「でも、何も調べないでやるのも面白いよね？」とか
「負けちゃうと証が無駄になるかもしれない」とか
「いや、今回は挑戦してみるだけだから」とか
「でもやっぱり勝ちに行きたい」とか
それはもう、こちらが気の毒になってしまうくらいにいっぱいいっぱいで。
お試しのつもりでやればいい、負けてもいいじゃない、
証取りなんていくらでも手伝うから･･･。
なにより、自分が一番「楽しい」「良かった」と思える方法でやればいいだけなのです。
ログインしていたタルフレと私はエル戦さんの応援に向かいました。
準備をしている最中もエル戦さんの心は揺らぎます。
玉砕覚悟のお試しか、ある程度は勝ちを狙っていくか･･･。
「どうせなら勝ちに行きたいよなぁ･･･」
「なら、勝ちに行けー！」「思い切っていけー！」
最初にやってみようと決めた段階ではエル戦さんはお試しのつもりだったので、
特にマート戦のことは調べてはいらっしゃいませんでした。
勝ちに行くという事であれば、私達に出来るのはちょっとのアドバイスだけ。
よく使われる「オポ昏（オポオポのネックレス＋昏睡薬）」は、
ネックレスが売っていなかった為、今回は実行しませんでした。
タルフレと私からは「イカロスウィング」を応援がてらプレゼント。
余り物でしたが私の持っていた「ソールスシ」のお弁当も一緒に。
エル戦さんの装備をいくつかマート戦用に見直し、私の持っているもので使えそうなものと
交換したりしながらちゃくちゃくと準備を整えていきます。
黒や白で戦った私達とは異なり、エル戦さんの場合は削りあいの勝負となります。
そんな彼が取る作戦は、
「イカロス使って開幕WS→マイティストライクでガシガシ」という極めて原始的な作戦。
減ったHPはハイポーションをがぶがぶ飲んでもらうしかありません。
「被ダメが結構あると思うから、バーサクは使わないほうがいいよ」とだけ言って
あとはエル戦さんの力を信じてタルフレと二人待つことに。
パーティにタルフレと私がいる為に、無言になってしまうのを気を遣ってくれるエル戦さん。
こちらに「今、BF前についたよ」とか色々と話しかけてくれるのですが、
それを制して自分の戦闘に集中してもらうことにしました。
初めてのマート戦、気合入れていってらっしゃい！
待っている間の無言の時間。
既にログウィンドウが完全におりてしまって、目の前に見えるのは
エル戦さんをホルレーの岩峰に送ったマートの姿とその隣でぷかぷかと浮かぶモーグリだけ。
その時、ぴょこっとログウィンドウが一行せりあがってきました。
「勝った！」
「おおおおお」 「おおお」 「おめでとーーー！」 「やったねー！」
二人で応援していただけなのに、一気に賑やかになるログ。
「ありがとおおーーやったーーーーーーー」エル戦さんも叫びます。
ルルデに戻って来たエルさんのHPは300ちょっとになっていた事からも、
その激戦の様子が伝わってくるようです。
「強かった？」
「うん、強かった」
マートを打ち破ったエルヴァーンの戦士は、ヴァナ・ディールのスターになりました。
アトルガン発売組のエル戦さんも、とうとうここまで来ました。
限界突破というと、私達三人はきっと忘れることがないと思われる
限界2「すべての高い山にのぼれ」の挑戦があります。
あの時は、タルフレや私も一緒になって戦うことが出来ました。
限界2をようやく突破した時と同様に、
今回もまた、エル戦さんは戦い終えたあと一番に私達にお礼を言って下さいました。
でも、今回はあの時とは違います。
この勝利はエル戦さん自身が引き寄せたもの。
私達がお礼を言われる事なんてなんにもありません。
「エル戦さんが頑張ったんだよ！」タルフレもそう言っています。
勝利はエル戦さんのものです。でも、喜びは皆のもの！
お祝いムードでの盛り上がりもほんの少し落ち着いたところで、
さぁ、三人そろっていつものアレやりますか。
晴れて限界突破。おめでとう、おめでとう。
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