戦士さんの放った言葉にこめられた気持ちはよく分かります。
ですが、戦士さんと私達が一緒に出来そうなクエストは、
残念ながらクエ好きの私の消化率の良さが祟って皆無です。
そうだ!一つあるじゃない!
戦士さんの
「傭兵契約したい」という希望を叶えつつ、私達にとっても助かる事が。
傭兵になるミッションは「差し入れ」を五ヶ所ある監視硝のうちのいずれかに持っていくのですが、
その監視硝には「移送の幻灯」というものがあります。
タルフレも私もまだこの「移送の幻灯」はまだ二ヶ所しか開通させていないのです。
開通済みなのが「アズーフ」「イルルシ」の二ヶ所。
戦士さんと一緒に行けそうな、比較的楽な場所がまだ残っていました。
「私達がまだ未開通の移送の幻灯のある場所に
「差し入れ」を持って行かない?
私達も全く初めての場所だから、迷ったりするかもしれないけれど」この提案に快く応じてくれた戦士さん、そしてタルフレ。
タルフレが調べてくれた結果「ハルブーン監視硝」に向かう事になりました。
もちろん、ファーストアタックなのでチョコボなしで行きます。
あと、この場所はエスケを使うとかなり楽なのだそうですがそれも封印です。
タルフレ曰く
「インがあれば大丈夫っぽい」との事。
ほうほう・・・それなら楽だな。
そう思ってインビジをかけてバフラウ段丘に飛び出しました。
アトルガンエリアで冒険し慣れた方なら「あ〜ぁ」とお思いの方もいるかもしれませんね。
そうなんです。実はここのエリアにいる敵はスニークも必要なのです。
目の前には赤いモルボルがうねうねと闊歩しています。
(三国エリアなら聴覚なんだけどなー)と思いながら、目の前を通った瞬間でした。
「これやっぱり聴覚」そう言いながら、見事に私が召されてしまいました。
「つよい・・・」戦士さんも改めてその恐怖を感じたようです。
バフラウ段丘からハルブーンへ。
ここからは三人全員初めての場所で緊張します。
少し進んでいくと溶岩の流れが見える場所に到着。
周りを見る余裕は正直言ってあまりなかったのですが、
アットワの作りを彷彿とさせるような、切り立った岩に細い道。
その下にはドロドロと赤いマグマが流れています。
マグマは場所によっては滝の様になっている所もあって、
この景色に三人で「すごい」「すごい」の連発。
「靴とけないかな」と戦士さん。それくらい「熱さ」が伝わるような場所でした。
そして、いよいよゼオルム火山へ。
名前だけはよく聞いていたのですが、ここに来るのも当然初めて。
初めて見たアプカルに
「歩き方がイイ」と戦士さんが近寄っていきます。
目的地である「ハルブーン監視硝」はもう少しで着きます。
前を走っていた私はクラスターを発見しました。
「クラスター視覚、魔法注意ね」そう言って、戦士さんには万が一のときにはアイテムを使用するようにお願いをします。
「こえーよー」「あああ」「イン切れそう」こういった時に限って切れそうになるんですよね。
とか言ってる間に私も「きれそうだ」の表示が出始めました。
二回目の表示が出た所で目の前に監視硝の扉が見えてきました。
その手前にはクラスターがいるものの、なんとかなりそうです。
すると・・・扉のそばにいたタルフレが何故か謎の行動を・・・。
タルフレは、タルフレにインビジを唱えた。えええ?何故に?
タルフレは、Sweeping Clusterに倒された……。「戦士さん、イン切って中に入って」戦士さんと私は一度監視硝の中に入り、タルフレにクラスターの居場所を確認してもらいます。
「今は見える位置にいないよ」タルフレのその言葉を見て、すぐに外に出てレイズ。
急いで二人で監視硝に入ってようやく全員到着!
「入っちゃえば良かったのかー」とタルフレは残念そう。
あとでどうして「魔法注意」と伝えたのに魔法を唱えたのか聞いてみたら、
「テンパっててそれどころじゃなかった」とのことでした。
目の前に視覚の敵がいたら、なんとかしようと思うしなぁと思いつつも、
ちょっと扉を調べておけば、そこが監視硝で戦闘不能になる事もなかったと思うと
タルフレの動揺っぷりに笑ってしまいました。
戦士さんは無事に「差し入れ」を届け、ついでに一つ目の移送の幻灯を開通。
私達も三つ目の移送の幻灯を開通させることに成功。
「おめでとう、ありがとう!」の言葉が三人から口々に飛び出しました。
戦士さんと私達にとって、本当の意味で初めて「一緒に行った」場所。
途中で見た景色の数々は、戦士さんと私達との間に一切の差がなく「新鮮」な場所でした。
「初めて」「一緒に」というのはとても強く心に残ります。
そういった事も大事かもしれません。
でも、参加している本人にとって「楽しめたか」の方が本当は大事で、
今回はそれに「皆、初めて行く場所だった」という偶然が重なっただけです。
「ペイ・フォワード」という考え方があります。
人から受けた善意を、別の人に引き継いでいこうというものです。
その一方で「ペイ・バック」・・・「恩返し」というものがあります。
こういったゲームでは先行有利ということもあって、
なかなか「恩返し」がかなわない事も多いです。そこで「ペイ・フォワード」。
分かってはいるけれど、いつもお世話になっている人のお手伝いをしたいとか、
役に立ちたいとか・・・思っている事は誰にでもあるんじゃないかと思います。
現実問題としてレベル差があったりすると、難しい事も多いですけれどね。
でも「ペイ・バック」が全く出来ないわけではないんです。
戦士さんがどう思っているかは分かりませんが、
少なくとも、今日タルフレも私も戦士さんの提案のおかげで
自分達だけでは「まだ早い」と思って行こうと思わなかった場所に行き、
景色に驚いたり、目的の一つを達成する事が戦士さんと一緒に味わう事が出来たのですから。
それは先程も書いた、
「今日の冒険に参加した"私"は楽しかった」ということ。十分な「ペイ・バック」ではないですか?
それぞれに適正なレベルになったら、また改めてゆっくりと冒険したいものです。
だから、またいつか皆で一緒に行こう!
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