「サンドでお城を見たいー」「あーバスにはないもんね。」
そんな会話をしながら彼女は無事にコンシュへ。この辺はまだまだ動き慣れているはずです。
誰でもそうだと思うのですが、初めての一人旅、いえ、PTで移動していたとしても、
初めての地へ向かうというのはドキドキします。
マップを持っているからとか、攻略サイトで何があるからという事が分かっているから・・・とか、
そんな事ではなくてやはり「経験」というんでしょうか。これに勝るものはないですよね。
「砂丘行くの初めてだし楽しみ〜」
「これからだと、ちょうど夕方くらいに到着かな〜。 夜の海と月とかも綺麗だよ。」
「うわー見たい見たい」
私自身まだ行った事がない所がたくさんあり、
まだまだ観光気分が抜けないので、この気持ちとっても分かります。
「コンシュの中間くらいに来たよー」
「早いね。じゃ、マップ北の左側の出口の方。分かるよね?」
「うんー、向かってる〜」
「抜けたらガードいるから、お金払ってでもHP設定しておいてね。」
「はーい」
彼女の一人旅は順調のようです。
程なくして彼女はコンシュを無事に抜け、バルクルム砂丘の砂を踏むことになりました。
「あれ?なんだかイメージ違う・・・。でも砂白い〜〜」
確かにコンシュから砂丘に入った所は、「砂丘」というには狭い場所です。
早く洞窟とゴブがたくさんいるゾーンを抜けさせて、
広い砂丘を見せてあげたい・・・そんな風に思いました。
「HPは設定した?」「うん」
「ゴブと、洞窟通るからこうもり注意ね。」「おっけー」
彼女は走り続けます。ここからはセルビナにいる私と一時的にPTを組んで、
彼女が砂丘をラテに抜けるまで見届ける事にしました。
最初の問題は洞窟ゾーンでしたが、幸い狩りPTがいたようで、
中はこうもりの「こ」の字もいないとの事。
ラッキー♪今のうちに抜けちゃえ〜。どんどん進んでいきます。
「うぁ、ゴブいっぱい」
どうやら洞窟を抜け、少し木が生えている所に出たようです。
絡まれないように・・・きっとドキドキしながら
慎重にそこを進んでいたんじゃないかと思います。
マーカーはちょっとずつ、しかし確実に前に進んでいました。
「抜けたよー」
「おー、良かった〜。じゃさ、ちょっとだけ左の方に走ってみて」
まっすぐラテに向かわせた方が安全だったかもしれませんが、
やはり海と砂丘を見せてあげたくて誘導しました。
少し経つと「おおおおおお」と大喜びの声が。
しばしその景色を楽しんだ後は、いよいよラテに向かいます。
最後の難関とも言えるラテに向かう通路では、
昨日私も死んだばかりですけど、狩りPTがいればなんとかなるでしょう。
「大丈夫、狩られてる!」彼女の一声で私は安心しました。
「じゃ、がんばって〜」とラテへ抜ける手前でマーカーが微動だにしません。
「ゴブ2体いる」「あらら」
「狩りの人も避けてるw」「あはは」
「隙見ていくね」「うん、気をつけてね」
「おし、行く!」「ゴーゴー」
どうやら見事にパスした模様。彼女の居場所が「ラテーヌ」に変わりました。
安心してPTを解除し、再び彼女の一人旅です。
ロンフォールへ向かう道を教えて私は彼女を待ちます。
オークを見て大喜びする彼女、きのこがいっぱいいて嬉しいとか。
途中ホラ石もちゃんと取って、無事にロンフォ到着。
「いいなぁー緑がいっぱいだぁ」
そんな事をいいながら、あとはのんびりとサンドに向かいます。
「ガイドしてもらってありがとねー」「いえいえ〜、サンド観光も楽しんでね」
「うん。砂丘で海見れたのすごい嬉しかった〜ありがとう」「^^」
サンドリアに着いてから彼女からまたtellが入りました。
「お城見たけど入れなかった^^;」
・・・あ、そういえばミッションランク関係してたんでしたっけ?
すっかり忘れてました。
でも、お城を見る事が出来て満足だったみたいで、しばらくはサンドを拠点にLV上げもするそうです。
一緒にどこか行けるといいなぁー。
ちょっと予想外の結末でしたが、こういうのいいですよね。
(あぅ、今日も長くなっちゃた。)
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