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2024/11/22 07:58 | Comments(-) | TrackBack(-) |
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三人+三体は山に登れるのか(3)
三人+三体は山に登れるのか(2) の続きです。

■ タイムリミット

三人と三体で限界2のNMを倒す挑戦もとうとう三日目に突入しました。
夜、集合をしてヴァズまで飛ぶと、エルさんが「他の所にも行ってみたい」と言い出しました。

Boreal Hound には目下三連敗中で、目先を変えたいという気持ちがあったのかもしれません。
もしくは、他と戦って敵わない敵なのかどうか見極めたかったのかもしれません。
エルさんがクァール、タルさんが虎、私が犬に割り当てられてランダム勝負。

ダイス!レアは、465を出した!
ダイス!タルは、458を出した!
ダイス!エルは、473を出した!


なんという接戦。一番大きい数字の所に行くので、本日はクァールに決定です。

Boreal Coeurl は回避が高く、ある程度HPを減らされると絶対回避を使ってきます。
HPは三体のNMの中では一番少ないようです。

これまでと同様に開幕に連携を決める為に外でTPをため、
出来る限りの強化魔法をかけて、MPの回復を待って突入です。
エルさんがせわしなく右に左に動き回っています。
その様子からなんだか緊張しているのが伝わってくるようで、
こちらも今日こそはなんとか一勝したいと気が引きしまる思いです。

「いきなりマイティとかいってみようかな・・・でも回避高いんだよね」とエルさん。
「まぁやれることやればいいよ」と私。その言葉に頷くタルさん。
「おまたせ、MPおkです」
「おう!」
「いくよーーーーーーーーー」
エルさんが走り出しました。いよいよクァール戦開始です。
走ってくるクァールにまずはパライズ。
パライズは犬の時もすんなり入っていたので気にも留めませんでしたが、
サイレスは半ば博打のようなもので、レジられる覚悟で唱えてみると、
精霊の印も属性杖もない状態でサイレスが通ったのです。
(サイレス入った!それなら意外といけるかもしれない)
密かに私の頭にそんな考えがよぎりました。

ですが、その後精霊の印を入れてのサイレスを唱えても
あっという間に切れてしまいレジストされてばかり。
一度は完璧に入ったサイレスだったので、
私だけでなくタルさんも印サイレスを入れてみるというこだわりようを見せたのですが、
結局、MPの無駄使いになるのでサイレスは捨てる事にしました。

一方、エルさんはなかなか順調に削っていました。
そもそもクァール自体範囲麻痺がない敵の為、犬との戦闘を経験した後だと
格段に戦いやすく感じました。
空蝉もうまくまわっており、HPもかなり余裕のある状態。
心なしか三人とも通常より少し強めの敵を戦っているような・・・そんな感覚に
近くなっていたかもしれません。

Boreal Coeurl

空蝉を唱えてその蝉があっという間に剥がされたエルさんに、
クァールがバーストを唱え始めました。
空蝉を唱えた直後の事という事情もあって、
バーストが着弾する前にエルさんが空蝉を再詠唱出来る可能性はないはずです。
タルさんと私のケアルがエルさんに飛びます。

Boreal Coeurlのバーストが発動。→ エルに、693ダメージ。
エルは、Boreal Coeurlに倒された……。


一瞬の出来事でした。
それまで余裕を持っていたはずの戦況が一撃で覆されてしまったのです。
通算四敗目。やはり私達では力不足かなぁと感じ始めていました。
ですが、ここでも気持ちを支えたのは「あそこまで削れた」という事実でした。

エルさんは「もう一度やりたい。いいかな?」と言ったのです。
タルさんも私も乗りかかった船です。
せめて一勝。たった一勝だけでいいからエルさんと勝利の喜びを味わいたいと思っていました。

そして、五戦目。
作戦を一変させ、ピンチになったら全員引き寄せられない位置まで離脱。
その間はバイオでNMのHPを削りつつ私達は回復する・・・という作戦をとりました。
この戦い方はソロで戦う方が使う戦法の一つでもあります。

一見成功したかに見えたこの作戦だったのですが、
バイオがすぐに切れてしまってクァールのHPはあっという間に全快。
こちらも全快した上で攻撃を再開しましたが、
薬品やジュース類を使い果たした私達は苦戦を強いられ、
最後は引き寄せ祭りでエルさん、タルさんが戦闘不能に。

そして、私も逃げても逃げても何度も引き寄せられ、
自分のいる方向感覚がおかしくなってきてしまいました。
横穴の奥に走りこんだりしながら、それでもなんとか出口を目指します。
8回目の引き寄せの時、私はまた出口とは逆方向に逃げてしまいました。
そして、一番倒れてはいけない場所で戦闘不能になったのです。

「そこ、大丈夫?」 「起きられる?」 二人が心配して聞いてきます。
戦闘不能になる位置だけは気をつけなきゃと思っていた矢先のこの有様に、
自分でもガックリ来てしまっていました。
「多分ダメだと思うけど起きてみる。ダメだったらHP戻るから待ってて」
そして、予想通り私はHPに帰還することになりました。

二人を蘇生したあとエルさんがポツリと言いました。
「犬もクァールも倒せそうな強さだけにくやしいね」
「全然かなわない敵だったらあきらめつくのにな」

恐らくそれは三人の共通した考えでした。

(・・・だから、なんとかして三人で倒したいね。)

あとでこっそりそう言ったエルさんでしたが、
そのときはその言葉を口に出す事はありませんでした。
恐らく、自分の限界突破の為にタルさんや私が戦闘不能になるのも辛かったのだと思います。

私達はいくらでも付き合うつもりではいました。
というか「自分の限界突破」と思っているくらいでした。
タルさんも私も可能ならば三人で倒してみたい、倒せるだろうとも思っていました。
でも一方で、このままエルさんが経験値を減らすばかりで限界が越えられないのも
一応「お手伝い」として存在する身としては申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

「三人」にこだわりさえしなければいいのです。
あと一人誰か加わるだけで勝算はかなりの確率で上がることでしょう。

数日前にはエルさんのレベルを見て、プロマシアMの固定パーティの方々から
「限界2へ行こう」と誘っていただいていました。
ですが、エルさんは今の挑戦をしている事から一度お断りをしたのです。
メンバーの方はただ何も言わずに
「頑張って!」「必要だったらいつでも声かけて!」と応援して下さっていました。
そんな皆さんに一体だけでも「勝てた」という報告をしたい気持ちが
エルさんの中にはあったのかもしれません。

タルさんの衰弱回復を待つ間、しばらく考えていたエルさんが言いました。
「今週ダメなら、手伝ってもらう事にするー」
延々と続けるよりは期限を切ってしまった方がいいと判断しての決断でした。

その日はこれでパーティを解散。
その後、タルさんに呼び止められ、少しだけ作戦会議が繰り広げられました。


【この時点での戦況】
・Boreal Hound ・・・ 三敗
・Boreal Coeurl ・・・ 二敗
・Boreal Tiger ・・・ 未戦

4.へ続く。

エル戦さんと行く、限界突破への道を最初から読む → こちらからどうぞ

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2007/05/08 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | [FFXI]-攻略
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