一連のクエでは四カ国、計80名ものNPCにアトルガンについて話をさせている。
その内容は大きく四つに大別される。
(以降、台詞のピックアップについてはサンプルとして抜粋しているのみ)
■地理面
アトルガン皇国の地理について語っているもの。数はそれ程多くない。
(例)
「はるかググリュー洋の彼方が任地なのに・・・」(Renik)
「アトルガンに傭兵を運ぶための"兵員輸送船"が、マウラへの入港を許可されたらしい」(Umumu) など
すでに公式の情報からも明らかな内容がいくつか出ているだけ。
ググリュー洋の対岸にある広大な大陸が「アトルガンの秘宝」の舞台となるらしい。
■社会面
アトルガン皇国の文化、社会について語っているもの。数は一番多い。
(例)
「あの国の錬金術は、この国よりかなり進んでるらしいっていうぜ」(Echo Hawk)
「"アトルガン皇国"では、私たちとは異なる神を信仰しているのですよ」(Giaunne)
「・・・錬金術によって品種改良された花らしい」(Chalvatot)など
近東という明らかに違う文化体質を持っているという事や、
その高い技術力がうかがえる内容が多い。
■料理■
「近東の料理は、ヴァナ・ディール三大料理にも数えられるほどですから」(Yavoraile)
「近東のお料理の本をさっそく見てみましょう。スープはチョルバスっていうのね」(Naruru)
「なんでも、ピラーフって米料理がうまいらしいんだが・・・」(Perdiouvilet)
*チョルバス(Corbasi)・・・「スープ」を指す。トルコ料理で使われる表現。
「○○・チョルバス」で「○○のスープ」と訳される。
例)ドマテス・チョルバス(トマトのスープ) など
ピラーフ(pilav)も語源からトルコである事を考えると、
それまで公式で開示されていた情報からも推測出来た様にモチーフとなるモデルが見えてくる。
■技術力■
「錬金術で作られた人間がおる、などと得体のしれぬ技術に関する噂も多い」(Rinzei)
「"アトルガン"って国には、星の言葉をしゃべらないカカシがいるんだって!」(Funpo-Shipo)
「……精巧な細工ですね。我が国と同様に、さまざまな技術が発達していると聞いている」(Harmodios)
■軍事面
アトルガンの軍事・防衛面、傭兵の募集について語っているもの。
(例)
「当方諸国をも脅かす軍事大国であったはずの"アトルガン"・・・」(Halver)
「噂だと、獣人たちに街が教われることがあるらしいよ」(Kyume-Romeh)
「アトルガン皇国領上空に飛空艇が侵入するのは条約で禁止されているんだ」(Gurdern)など
かなりの軍事国家であるはずのアトルガンが、
突然傭兵を多額の資金を投じて募集し始めた事に
疑問を呈する声がちらほら聞かれる。
「われわれは大公をお守りしているが、"アトルガン"は何を守ろうとしているのだろうか?」(Red Ghost)
「何を守るのか」これがキーワードになると思うのだが、
「なんでも"アトルガン皇国"ってとこには、誰も見たことない「秘宝」があるんだってさ!」(Soni-Muni)
と、あっさり「アトルガンの秘宝」という言葉そのものが出てきてしまっているのが・・・。
それが何かの比喩なのかどうかはさておき、アトルガンに何かのお宝があるというのは
意外と知られている事なのかもしれない。
その他、三国との関係も気になるところ。
「"アトルガン皇国"の急激な増兵は、3国の現在の軍備に一石を投ずる事態になるだろう。
その時、微妙な均衡の上に成り立っているにすぎない3国の友好関係を
我が国は保ち続けることができるだろうか?」(Muhoho)
まったくその通り。
■あまり意味を持たなさそうなもの
(例)
「ミスラの血がフツフツと騒ぐようなおもしろいことが、ついに起こりそうよねぇ!」
(Cayu Pensharhumi)
「うっわぁ、そのバッジ、イカす!その傭兵会社に入ればもらえるの?」(Authere)
「冒険者がここになんの用だ?俺は荷物の仕分けに忙しいんだ」(Patient Wheel)など
あくまでも今読むと意味がなさそうなだけ。
ストーリー展開によっては実は意味のある言葉なのかもしれない。
■既存各国の反応サンドリアかなり悪い印象を抱いている。特に国家の上層部はその反応が顕著。
トリオン王子がかなり毛嫌いしている様子は周囲のNPCの会話からも伺える。
また、宗教的な面でみても異端視する見方が強く、理解者は他国に比べるとかなり少ない。
バストゥークどちらかというとガルカの方が頑なに拒む様な事を言う者が多く、
ヒュムはお金や宝石に絡めたり、商売の好機と見ている者が多い。
また、純粋に憧れを伝える者もいる。
その中で特筆すべきなのがこの言葉。
「……その国について工房長は何も話されることはない」(Raibaht)
工房長とはもちろんシドの事。
高い技術力を誇るといわれている「アトルガン皇国」と、
既存各国最高峰の技術をもつシドの間に、何かしらの因果関係を感じる。
このヒントになりそうなのが、
「そういえば、"アトルガン皇国"という国の名前、
いつだったか聞いたことがあるように思いますの。誰から聞いたのかしら……」(Hilda)
という台詞。
ウィンダス中には漠然とした不安めいた事を言う者もいるが、
なんとなく能天気に聞こえるのはこの国の国民性だろうか。
気になるのはウィンダスのカーディアンについて。
「手の院は、カーディアンのさらなる改良を繰り返しているよ」(Amagusa-Chigurusa)
という台詞からは、アトルガンに協力しようとしているのか、
それとも攻めようとしているのか判断する事は出来ないが、どちらかと言えば前者かな。
またアトルガンの人々にはっきりと思いを寄せた台詞が聞けるのは、
おそらくここのNPCだけだと思われる。
「"アトルガン皇国"の人たちもきっと困ってると思うんだ。
だから君が傭兵になって助けてあげられたらいいと思うな」(Moan-Maon)
・・・結局は人任せですか(笑)
ジュノ既存各国のまとめ的存在なだけに、
もっとアトルガンに対しての反発があるかと思ったがさほどではなかった。
元々人種の坩堝(るつぼ)という設定の為か、考え方も様々で、
また三国と比較するとアトルガンに関するより具体的な話が聞けるのも面白い。
「"アルザビ"の港は、さぞかし船の往来で賑やかなことだろう」(Gurden)
「あの渋ちんの会社がやりそうなことだよ」(Sagheera)
■傭兵会社「サラヒム・センチネル」について「"アトルガン皇国"の聖皇陛下直々の認可を受け、傭兵を訓練、派遣している格式の高い会社」(Amutiyaal)
「なんとこの会社、すご腕の女社長さんが経営しているとか!」(Yujuju)
「(女社長は)ものすごいやり手で、利用できるものなら麦一粒さえ見逃さない。
たとえ、歴戦の屈強なガルカ傭兵だって・・・」(Shami)
他にも気になる言葉は沢山ありますが、とりあえずこのくらいという事で・・・。
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