フレのエルさんはミッションで初めて
デルクフの塔にのぼった際に、
マップなしでのぼりきったつわものです。
攻略本のマップがあるとは言っても、なかなかの方向感覚の持ち主なのです。
そんなエルさんが、過去世界で唯一未開通のままに通り過ぎてしまった
メリファトの禁断の口を開通させに行くと言うので、
散歩がてら私も同行させていただくことになりました。
ちょうどウィンダスにいた事もあり、サルタバルタに出てそこから過去世界へ。
「(過去の)クエストとかやってる?」「やってないなぁ」「じゃ、禁断の口を先に開通させて、時間あればクエやってみよか」「やるやるー!」そう、この時の私はメリファトまで行って禁断の口を開通させても、
まだまだ時間に余裕があると思っていたのです。
西サルタバルタ[S]に着くといきなり立ち止まるエルさん。
「あれ・・・。北だよね?」「(あー、出口分からないのか)さぁ?」ととぼける私。
どうやらエルさん、過去世界のエリアのつながり位置がよく分からないようです。
でも、エルさんのぼんやりとした記憶どおり、西サルタバルタ[S]の境界は北方向で合っているし、
私がとぼけたところで大した問題はないでしょう。
エルさんがちゃんと自力で辿り着けるように、
私は心を鬼にしてエルさんの後ろを着いていくことにしたのです。
ええ、決して「迷子になるかも?」なんて思って楽しんだりしていませんよ。
どこで何が起こるかわかりませんので、白のたしなみリレイズを自らに唱えて、
まずはカルゴナルゴ城砦へと向かうべく、エルさんは北へと走り始めました。
突き当たりまで来たところで東へ。
どうやら現在のマップでいう東サルタの出口方向へと向かっています。
「あれここじゃなかったか」と、今度は南下。
もう一つの東サルタ方面へと向かいます。
「現在のマップのつながりとは違うよ」「どこだー!」「まだ行ったことない方向があるでしょ?」「あぁ!こっちか!」そこから一気に西側へ。
あああ!!北方向は合ってるけど、東じゃなくて・・・というつもりだったのですが、
言葉が足らなかったばかりに、
エルさんは北・東なら西と南に行ってない!とお考えになったみたいです。
まぁ、こうなったらニヤニヤしながら後ろを着いていくしかありませんね。
出口なんてエリアを一周すれば必ず見つかるでしょうし。
一周すれば・・・。
ぐるっと一周。
まだ見つかりません。
もう一周
まだ見つかりません。
レアはリレイズの効果がきれた。→つまり、およそ一時間経過したということ。
「俺のパソコンじゃ描画されてないのかな」
「実は建物の中にあるとか?」エルさんは、完全に迷走モードです。
二周もしていると当然出口の前は通過済みです。
出口の近くを通るたびに「あーっ」と思いつつ笑っていました。
「実はふざけてるとかじゃないよね?」「実はそうなんだw」「じゃ、そろそろ正解に行ってくださいね^^」「おけ」さらにさ迷うこと30分ほど。既に三周目に突入です。
そして、また出口の前をスルー。
焦りまくっているであろうエルさんが気の毒に思えたので少しだけヒントを出すことに。
「もう何度か出口の前通ってるよ」「ええええ」
「でも、さすがに何回も出口の前通ってるなら気がつくことない?」「普通はね。でも気付かない<エル>さん〜」そこからまた少しうろうろとしていますが、やはり目に入らないようです。
エルさんの名誉の為に少し説明をしておくと、
エルさんはずっと西サルタバルタを反時計回りにぐるぐる見て回っていたんです。
で、問題の出口は下のSSのようになっています。
左側(つまり西)から見た時ははっきりと次のエリアに繋がる通路が見えるのですが、
右側(つまり東)から見るとそこがすっかり隠れてしまってとても分かりにくいのです。
エルさんがそれに気がついた時の衝撃は言うまでもありません。
「あああああああああああああああああ」「あははははは」「あったww」エルさんが申し訳なさそうに謝る中、私達はようやくカルゴナルゴ城砦へ。
あとはもうサルタバルタの出来事が嘘のようにスムーズにメリファト[S]に到着。
無事に禁断の口を開通させる事が出来ました。
当初は予定していた禁断の口開通後の過去のクエストをやろうという計画は、
この時点で当然中止。すっかりお疲れモードの私達は早々に帰路についたのでした。
エルさんは本当に色んな意味でお疲れさまでした。
でも、西サルタバルタ[S]はバッチリになったね!
【西サルタバルタ[S]迷走の記録】
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