過去世界への旅の途中ですが、ちょっと一息いれて・・・。
「街燈ボランティア」
ジュノ下層の街燈をひとつひとつつけて回るというクエストで、
しっとりとした穏やかな気持ちになれるクエスト。
報酬も何もない「ボランティアクエスト」でありながらも、
喧騒の中にあるジュノの灯の情景がなんともいえない味わいがあるせいでしょうか。
冒険者からの支持も意外に高い内容です。
このクエストに関係することで一度是非見てみたかった事がありました。
彼女の名前はVhana Ehgaklywha。
冒険者の中から街燈ボランティアが見つからなかった場合にのみ現れ、
代わりに街燈をつけてまわるミスラです。
彼女は午前1時になるとジュノ上層方面の階段からひっそりと現れて、
ゆっくりとロランベリー方向に向かってジュノのあかりを灯していきます。
その歩みは本当にゆっくりで、
どこか気だるささえ漂ってくるような感じです。
話しかけてみても
「ごめん、今仕事中なんだ・・・・・・」と言い、
冒険者の方に振り返る事もなく仕事をこなしています。
その様子に話しかけるのをやめて
ひたすら後ろをついていくことに。
たっぷりと時間をかけて歩いていく彼女。
気がつけばもうすぐ夜も明ける4時過ぎ。
残った街燈は二本。
ゆっくりと淡々と彼女は街燈の前に立ち、
そしてその場を去って行きます。
あと15分で5時。
最後の一本の前から立ち去ると、そのままロランベリー耕地へと消えてゆきました。
彼女が現れてからたっぷり四時間。
何故だかその後姿を見ていると、バックストーリーはどんなものがあるのだろうかと
色々と想像してしまいました。
ところで、既にお気付きの方もいるかもしれませんが、
実は彼女が歩いている時間帯は既にジュノの街燈はついてしまっています。
私も最初は「街燈を点けてる!」と思っていたのですが、
ふと見上げると街燈は既についていて、
それどころか彼女の儀式が終わる頃には人々が起き出す時間帯。
なので、本当は最初に書いた「あかりを点けてまわっている」という表現は
正確ではないのかもしれませんね。
そう考えてしまうとあまり夢がないような気がしてしまいます。
ですが、明日のジュノの灯をつける冒険者たちの為に、
街燈に異常がないかひとつひとつ丁寧に見てまわっているのだと思えば、
彼女もまたボランティアに走る冒険者と同じ
「街の灯火を守る会」のひとりなのだと改めて実感できるのです。
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