ジュノ上層の民家に、一人のおばあさんが住んでいます。
名前は Ilumida（イルミダ）。紅茶好きの上品なエルヴァーンの女性です。
彼女と初めて会ったのは、私自身もまだこれから成長していこうという時期で、
多くのサンドリア出身の冒険者がそうであるように「上層」を最初に目にした私が、
彼女と会うのにそれほど時間はかかりませんでした。
そのとき、彼女の身の上話を聞くついでに頼まれた
「女神聖堂へキャンドルを取りにいく」というほんのちょっとのおつかいが、
何故かラテーヌで雄羊を倒して「ラノリン」を手に入れる羽目になったのもいい思い出。
女神聖堂でラノリンと交換してもらったキャンドルを彼女に手渡すと、
戦争で亡くなった夫の為にそっと灯していました。
それからしばらくは、私もより多くのジュノの住民と関わりながら
忙しい毎日を過ごしていたのですが、
ある日彼女の元へ訪れると「お話しませんか？」と呼び止められたのです。
クエスト「君への忘れもの」はこんなスタート。
物語は彼女が夫から唯一プレゼントされたという小箱を中心に、
既に年老いてしまった彼女への夫の愛情と、
まだ年若いタルタルのカップルの恋の物語です。
以降は、ストーリーに関するネタバレが含まれる事がありますので、
あらかじめご了承ください。以下、少し改行を入れます。
呼び止められた私は Ilumida の傍らで彼女の宝物であるという
カギのない小箱の話を聞いていました。
彼女の話の途中で勢いよく開く扉。
飛び込んできたのは、下層で占い屋を営む Kurou-Morou でした。
Kurou-Morou というと、隣で同じように占い屋を営む Chululu との幼馴じみコンビが絶妙。
誰がどうみても二人はお互いに好意を持っているようなのに、
顔を合わせると嫌味の一つも言いたくなってしまう素直じゃない性分の二人なのです。
さて、Kurou-Morou がやって来た理由というのが、Ilumida が持つその小箱の事でした。
「その小箱、譲ってはもらえないでしょうか？」
突然の申し出に驚くIlumida。
Kurou-Morou が言うには、Ilumidaの持つ小箱が
言葉に出来ない想いを相手に伝える為の「魔法の小箱」ではないかと説明します。
その小箱に託してどうしても想いを伝えたい相手がいるとか。
その相手とはもちろん Chululu です。
障害がある程、恋は燃え上がるとよく言いますが、
Kurou-Morou も目の前に現れたライバルに、
これまでの憎まれ口を叩き合う関係とはサヨナラして、
きちんと気持ちを伝えようと思ったみたいなのです。
小箱のカギとなるのは「月の雫」というもので、
そのカギを使って開けた時、二人には永遠の愛が約束されるというのです。
Ilumida の夫がどんな想いをこの小箱に託したのか、
私は「月の雫」を取りにボヤーダ樹へと向かいます。
ボヤーダ樹の内部で一番月光が差し込む場所と思われる広場の中央の木のそばで、
それらしきものを調べると出てきたのは アーリマン族のモンスター Agas。
固定パーティの皆さんにお手伝いをお願いしていたとはいえ、
私自身も気を抜くことが許されない戦闘でした。
いやぁ、強かった！
レベル5石化が来た時は、石化した方のそばになかなか寄る事が出来ず、
ストナがやや遅れ気味になってしまったり申し訳なかったです。
苦労の末に敵を倒したあとを再度調べてみると、そこに「月の雫」はありました。
ここのイベントは短いのですが、ボヤーダ樹の温かさのようなものが伝わってきて、
そこに月光が重なり、幻想的で美しいイベントでした。
ジュノに戻り、小箱に月の雫を使ってみると、そのなかには Ilumida の夫からの手紙がありました。
戦地へ向かう直前に書かれたその手紙には、口に出してはいえなかった
Ilumida への想いがしっかりと書かれていました。
それは静かだけれど深い愛情で、確かにその気持ちは伝わったんだけれども･･･。
その隣にはもう旦那様はいないんですよね。
いい話なのに、その事実が少し寂しいなって思ってみていました。
夫の気持ちを改めて確認出来たことで、Ilumida は小箱を Kurou-Morou に譲ろうとします。
ですが、Kurou-Morou はそれを断ります。
もしかしたら私と同じような事を思ったのかなぁ。
とにかく彼は自らの口で気持ちを伝える事を決意するんですよね。
ここで報酬の「スリプガ?」と3000ギルを受け取る事になりますが、まだお話は続きます。
あとは、下層の二人の恋の行方を見守るだけ。
ここからのやり取りはさすがにタルタルを絡めているだけあって、
なかなかかわいらしい展開になります。
最初はきちんと気持ちを伝えようとがんばる Kurou-Morou。
目の前からいなくなってしまうかもしれない Chululu に大告白！
そこにやってくる恋のライバル Runga-Kopunga。
でも実は･･･。
そりゃ、Runga-Kopunga の
「じっとしていたって何も変わりはしない。
生まれ変わるんだ、新しい自分に！可能性を信じて」
「よし。これで今までの自分とはお別れだ。チュルルさん、例の場所で待っているから」
なんて言葉を聞いたら誰だって「なんだなんだ？」だと思っちゃうかな。
真相はここでは書きませんが、意外なところにいるキューピッド役と、
Chululu の秘められた気持ちがとってもかわいらしくって、
ここにいたるまでは大変なクエストなのですが、是非見てもらいたいイベントです。
真相が分かったところで二人は元通り。
またお互いに憎まれ口を叩くようになるんだけれど、
Kurou-Morou が少し勇気を出したお陰で二人の仲はちょっぴり進展です。
報酬もさる事ながら、良いクエストでした！
-------------------------------------
君への忘れもの
クエスト発生：Kurou-Morou（ジュノ下層・I-7）
依頼人：Ilumida （ジュノ上層G-8）
報酬：スリプガII、3000ギル
条件：
「亡き夫へのキャンドル」クリア済み
「タルットカード収集」→「ゴミのおつかい」クリア済み
「マイ占い玉を作ろう」→「なくしものはなんですか」クリア済み
攻略：
Kurou-Morou（ジュノ下層・占い屋I-7） と会話でイベント →
Ilumida（ジュノ上層・民家G-8）と会話 →
ボヤーダ樹（一枚目B-7→二枚目のマップの広場中央の木）H-8にある？？？を調べると Agas（アーリマン） 出現 →
Agas を倒したあと再度同じ場所を調べると「月の雫」を入手 →
Ilumida と会話、報酬受け取り → Kurou-Morou と会話でイベント
注意：
「？？？」は、新月以外の夜間20:00〜4:00の間に調べること
PR
