とうとう白のレベルが60になりました。
用意しておいたリレイズIIのスクロールを使って早速詠唱します。
これまでのリレイズのエフェクトに慣れていたから、
少し豪華になった魔法のエフェクトが「上位の魔法を覚えたんだ」という実感を
ひしひしと感じさせてくれます。
リレイズIIを覚えるまでは、人にはレイズIIをする事が出来ても、
自分はレイズと同等の効果のリレイズで起き上がるより他なく、
その事によって一緒にレベル上げをする事が多いタルフレは
「自分もレイズでいい」とまで言ってくれる事もありました。
それに対してふざけて
「<タルフレ>はよく倒れるんだから、むしろ丁度いいんだよ」と言って蘇生していたのですが、
正直に言ってそんな風に考えてくれる気持ちは伝わってきて、ありがたいなぁと思っていました。
・・・とまぁ、こんな感じで変に気を遣わせちゃっていたのですが、
それもこの「リレイズII」を覚えた事で解消です。
さて、そんな喜びのレベル60になった直後の事です。
タルフレのレベルアップまであと
5!という所で、
私達の頼もしいフェローが時間切れで帰ってしまいました。
そこで楽の敵を倒してとりあえずレベルを上げてしまおうという事に。
ダンジョンから外に出てジ・タのゴーレムを倒す事にしました。
「ねね、ソロでやってみてもいい?」と、タルフレ。
どうやらこのゴーレムを一度ソロで倒したいと思っていたそうなのです。
かくしてタルフレの残り5ポイントを巡って、
楽相手ではありますが戦いの火蓋が切って落とされました。
自慢の両手鎌を装備し準備を整えていくタルフレ。
その様子を見ているうちに、ただ待つのもつまらないのでおもむろに実況を始める私。
さぁ、タルフレ選手、ストンスキンにブリンクで万全の準備です。
ディアです!最初はディアから入りました。「えええー実況?」「うんw」「かっこいいのよろしく」「まかせて」振りかぶって・・・おおおーっとファーストアタックは60ダメージ!
これはなかなかいいダメージではないでしょうか。解説の山本さん。
「そうですね、後衛ジョブにしては悪くない数字です」「山本さんって誰?」「知らない」パライズが入りました。さらにスロウで相手の動きを封じます。
この辺はなかなかの試合巧者ですねぇ。
おおっと、タルフレ選手ダークハーベストの構えです。
華麗にきまったー!しかしダメージは平凡か?
「ゴーレムのHPが思ったほど減っていませんねぇ。意外に苦戦しているみたいです」
手ごたえが鈍いのか、首をかしげるような仕草を見せてますね。ここでゴーレムのアイスブレイクが来た!
しかしタルフレ選手、受けたダメージはわずか26です。
「26がタルタルにとっては案外痛いかもしれませんよ?」その後も続く一進一退の攻防・・・。
どうやら両手鎌のスキルが上がりきっていないようで、ミスも多い様子。
これは長くなりそうだと思って、ちょっと実況の方針を変えてみました。
タルフレ選手。本業は黒魔道士のようですね。
趣味はアイススパイク、ガストスラッシュ・・・時々食べるジンジャークッキーが好物。
最近、ちょっとお腹が出てきた事を悩んでいるようですね。
「魔道士にはありがちな悩みですねー」
先日「墨と黒の狭間に」というエッセイが発売となり、全国の悩める魔道士の皆さんに大ヒット。
どうやらあの五蛇将の某氏も購入されたとか。
いまやベストセラー作家としても名乗りをあげています。「書いてない書いてないw」そんな偽プロフィールを紹介しているうちに戦闘状況はかなり進行していました。
ここに来てタルフレ選手が動いたー!
どうやらドレインで一気に相手の息の根を止めようと考えて・・・
決まったー!やりました、ロックゴーレムを死闘の末に倒しました。
そろそろ中継時間も終わりに近づいております。
山本さん、最後に一言お願いします。
「いやー、なかなか熱い戦いでしたね。特に中盤以降の・・・」
ありがとうございます。
それではここ、聖地ジ・タ・スタジアムよりおわかれです。ありがとうございました。「え、おいらのヒーローインタビューは?」「スポンサーの都合によりカットw」「えええええ」必死で実況した甲斐あって、タルフレもこの実況にとても満足してくれました。
ヒーローインタビューがカットされてごめんね!
こうして、タルフレもレベル60になりました。
あとは「見た目(アーティファクト)」を整えないとなぁ。がんばろー。
PR