いちま〜い・・・
にま〜〜い・・・
さんま〜い・・・
・・・足りない・・・。一枚足りな〜い。
「足りない」と言っても怖いお話ではなくて、これが足りなかったのです。
タルットカードの「愚者」。
ジュノの下層で受けられる「タルットカード収集」というクエストで必要なものです。
このクエストでは四種類の「タルットカード」のうち一種類が五枚だけ手に入ります。
プレイヤー同士で交換しながらこのカード四種類をコンプリートするというのが
このクエストの目的です。
四種類なので一枚カードが余るのですが、それはオマケという事らしいです。
このクエストの仕組みを考えるとすぐに分かる様に、
後になればなる程クリアが難しくなっていくんですよね。
私の手元には「隠者」のカードが五枚握られていました。
ジュノの下層に行って数回シャウトするも時間帯が良くないのか、
やはり他の方々の反応はあまりよくありません。
ですが、唯一私のシャウトに反応して下さった方がいました。
「すみません、隠者いただけませんか?」「はーい、喜んで!」「あ、えっと、交換じゃないんです」正直なところ「一種類目ゲット」なんて思っていたので「え??」と思いました。
「実はカードを捨ててしまいまして・・・」このタルットカードは一度捨ててしまうともう手に入らないんですよね。
どうせもともと一枚分予備はありますし差し上げるのは構わなかったのですが、
もう一枚あったらトレード用で使えるなぁ・・・そう思って二枚を相手の方に渡しました。
それから数日後、また下層で誰かトレードしてくれないかなぁと
半分はシャウト待ちとバザー・サチコメ確認でウロウロとしていると、
競売前でフレのカッパエルさんと遭遇。
「なにしてるの?」という話から、エルさんの別キャラが「亡者」を持っているという話に。
幸いなことにそのキャラの方ではクエストをクリアしていないらしくて、
その方の「亡者」と私の「隠者」とのトレードが成立しました。
あと二種類。
今度はタルフレから「○○って人が王者2万でバザーしてる」とtellが入ります。
何気なく話していただけだったのに、こうして知らせてくれた事に感謝しながら
急いでバザーを出している方にtellを入れて王者を購入することが出来ました。
あと一種類。今日中にそろいそうだ〜。
そう思ったのですが、ここからが大変でした。
どうしても手に入らないカード・・・それが冒頭に書いた「愚者」だったのです。
この時点での私の手持ちのカードは「隠者」が二枚。
それが色んな紆余曲折を経て、
最終的に私の出せる手持ちのカードは「王者」が二枚になりました。
バザーを出している方を見つけては、交換交渉をお願いする事もありました。
多分これまでで一番バザーを見まくった気がします。
この日も無理かなぁ・・・と思いながらジュノの下層へ。
クエストNPCのそばでウロウロしていると、最初に「隠者」をお渡しした方が!
まぁ、覚えていないだろうと思っていると
「こんばんは」とtellが入りました。
「前にカードもらったんですけど覚えてます?」「覚えてますよ~。
忘れられてるかなぁと思ってお声をかけそびれてしまいました」「あのときは助かりました。頂いたカードはトレード出来ました」「その後どうですか?カード、集まりましたか?」「はい^^ 今日はその報告で来ていました。<レア>さんは?」「おめでとうございます!私はあと一種類集まらないんですよ」「種類はなんですか?」「愚者なんですが」「ちょっと待っててくださいねー^^」「?」しばらく待っていると、私の目の前にいた方の顔が
くいっとそばにやって来たミスラさんの方に向くのが分かりました。
「LSメンです。愚者持ってるって事なので~」え?本当に!?彼女にお礼を言うのがやっとの私。
「おおーありがとうございます~」「これも最初のご縁があったからですよー^^ お返し出来てよかったです」「いえいえ、わざわざ聞いてもらって・・・本当にありがとうございます」「私も<ミスラ>さんから愚者もらったんですw」私のこの時の嬉しさといったら、本当に例えようがありませんでした。
やってきたミスラさんから私は「愚者」を受け取りました。
ぱっと見た感じレベルも高そうだし、きっとクエストはクリアしていそうと思いつつも、
念のために
「王者ならあるんですけれど、クエはお済みですか?」と聞いてみたのです。
「え?王者?」「はい」「おおおおおおおおおおお」「もしかして?」「ください!自分も揃いました!!」三人で「おおおおー」とか「やったー」「すごい偶然だーーー」とか、
きっとリアルで対面していたら
抱き合って喜んでいたんじゃないだろうかと思うくらい盛り上がってしまいました。
クリアする前は「面倒だなぁ」とか「金庫の空きがないのになぁ」とか
「カード邪魔だー」なんて事ばかり思っていたのですが、
こうして終えてみると、なんだかいいクエストだったなぁと思えました。
入手経路は色々だけれど、沢山の人の手を借りて手に入れた四種類のタルットカード。
きっとまた誰かの鞄にポトリと落ちて、見知らぬ誰かとを繋ぐのかもしれないですね。
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