「やった〜出た〜」
「ほらほら早くロット!」
「おめでとう!」
「ありがとー!」
こんな砂丘での光景をかつて私も何度か経験しました。
最初はお礼を言う立場、その後は逆にお礼を言われる立場になりました。
まさか再びお礼を言う立場に戻る日が来るとは思いませんでした。
・・・それは数日前の事でした。
アトルガンが発売され、間もなく新ジョブのレベル上げに励む人々で三国周辺は賑わい、
青魔法を唱えるエフェクト、からくり達が主人の後ろを追う音、
コルセアのカードが回転するエフェクトが見た目にも新鮮でした。
訪問先のブログにも続々アップされるアトルガンの景色は美しく、
「早く行ってみたい」と思わせてくれました。
アトルガンへ行く為の方法はいくつかあります。
クラス分けされていて、下級、中級、上級と分かれています。
さらに50万ギルを支払う事によってもアトルガンへの道は開かれる訳ですが、
この場合、「ワジャーム樹林」という所に強制的に下ろされるそうで・・・。
ま、そもそもそんなお金の余裕はありませんから、
私が出来そうな下級クラスの方法を選択しました。
下級クラスの条件は、懐かしのサポートジョブアイテム集めです。
それもチケットの条件は「全て揃える事」。
私は、「ガガンボの腹虫」と「陸ガニのふんどし」を砂丘で、
「呪われたサレコウベ」と「血染めの衣」はグスゲン鉱山で、
「野兎の尻尾」と「ダルメルの唾液」はブブリムで集める事にしました。
折りしも新規で入って来た方々が、サポートジョブを狙い始める時期。
狙う敵が被ってしまうだけに、狩場に注意したほうが良いと判断。
まずはグスゲンから行く事にしました。
あっさり一体目のBogyから「血染めの衣」、
そしてGhoulからもわずか数体倒しただけで「呪われたサレコウベ」を入手。
一部で「サポアイテムのドロップ率が上がった」という噂を聞いていた事もあって、
かなり楽になったなぁという印象を受けました。
次いで向かったのが砂丘でしたが、ちょうどサポ取りと思われるPTが数PT存在。
先にブブリムでのアイテム取りをする事にしました。
ブブリムでは「野兎の尻尾」は5体程狩った所でドロップしたものの、
「ダルメルの唾液」がなかなかドロップしません。
しばらくすると錬金師範なフレ(※久々に登場。参考記事
「はちゃめちゃ錬金師範」)から
tellが入りました。
師範「なにしてる?」私「アトルガンのアイテム集め〜」レアの不意打ち!
レアの攻撃。クリティカル!
→Bull Dhalmelに、90ダメージ。
レアの攻撃。クリティカル!
→Bull Dhalmelに、91ダメージ。
Bull Dhalmelの攻撃→レアに、ミス。
Bull Dhalmelの攻撃→レアに、14ダメージ。師範「もうふんどしとか出た?」レアの攻撃→Bull Dhalmelに、65ダメージ。
Bull Dhalmelの攻撃→レアに、14ダメージ。私「あと唾液とふんどしと腹虫だよ」レアの攻撃→Bull Dhalmelに、71ダメージ。
レアは、Bull Dhalmelを倒した。
Bull Dhalmelは、ダルメルの唾液を持っていた!
レアは、ダルメルの唾液を手にいれた!師範「今、念を送っておいた。次出るよw」私「ごめん、その前に出ちゃいました」師範「そ・・・そうか。俺の念が強すぎて、送った事を伝える前に出ちゃったか」私は残りのアイテムを手に入れようと、また船に乗り込みました。
私「腹虫とふんどしすぐ出るように念を送っておいて下さいよ」師範「任せとけ。俺の念はヴァナ中に浸透する」なんだか知らない間に錬金術なだけじゃなくて、変な技まで身につけていたようです。
砂丘ではトンボから狩り始めたものの、またまたアイテムが出ないのです。
これまでの経験からいくと、アンデッド以外のアイテムは比較的出やすく、
且つ、ブブリムの敵よりは砂丘の敵の方がサポアイテムは出やすいという印象があったのですが、
十数体狩っても出てきません。
思わず私は変な念を送った師範の元にtellを送ります。
私「もー、<師範>が念なんか送るから出なくなっちゃったよ?」師範「おかしいな、錬金術に出来ない事はないんだがな・・・」
師範「今は何狙ってるの?」私「腹虫〜」師範「それだ!俺、ヴァナ中のカニに念を送ったんだよね」私「じゃあ、カニは期待してるよ」相変わらず腹虫を落とさないトンボに一人PT会話で
「落とせ〜〜」と叫んでいると、
おもむろにPTに誘われました。
誘ってきている相手は錬金師範です。
師範「早く入って」私「え?え?」師範「ロットして、早く」言われるがままにPTに入ると、プールされた戦利品には「陸ガニのふんどし」が。
私「あ、ありがと〜」師範「俺が殴ったら一発で出た。やっぱり念は通じてたw」私「自分の念に自信があるならどうしてシーフで来てるのかなぁ?」師範「念の為だよ、念の為!」そうなんです、師範はレベル30のシーフで(おまけに鞄は満杯にして)
砂丘までかけつけて来てくれていたのでした。
私「ほんとありがとー、あと一つ頑張る」ですが、腹虫に関しては、師範が念を送ってもトレハンに望みをかけても、
なかなか出てくれませんでした。
申し訳なくて、私が
「一人でやるよ」と言っても、師範は
「次は出るさー」と励ましてくれます。
かれこれ2時間程狩ったでしょうか
とうとうポロリと戦利品に入って来たのは
「ガガンボの腹虫」でした。
「やった〜出た〜」「ほらほら早くロット!」
「おめでとう!」「ありがとー!」・・・と、冒頭の会話になった訳です。
ジュノへ向かい、早速鞄に入ったアイテムを渡し、
ヴァナ時間で0時を過ぎたところで、無事にアトルガンへのチケット「渡航免状」を入手!
まだもうしばらくアトルガンへ足を踏み入れる事はないと思いますが、
いつでも行ける準備だけは出来ました。
錬金師範のさり気ない優しさが嬉しかったのと、
当時とは自分の強さも何もかも変わったけれど、
あのサポアイテム取りをした砂丘時代を思い出したのと、
チケットを手にした嬉しさでいっぱいの日でした。
■参考情報・・・
アトルガンへのチケット入手方法(「eLeMeN」様)
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