あ･･･！
ぽたりと落ちてきた水滴。
自分の身体にポタッと落ちて来たことを想像すると、
思わず「つめたっ！」って言ってしまいそうになります。
ウルガラン山脈は極寒の地。さぞ、その水滴はよく冷えているでしょうね。
ウルガラン山脈の洞窟付近でレベル上げをしていた頃には、
ヒーリングの合間によくこうして水滴が落ちてくるのを眺めていました。
この水滴はとても美しく、
地面にぶつかる瞬間はまるで真珠の粒を散らすようにはじけます。
場所によっては岩盤からしみ出して落ちてくる水滴もあって、
きっとよく磨かれた綺麗な水なんだろうなぁと、砕けた一粒を見ていても思うんです。
さらに耳を済ませると水のはじける音が聞こえてくるような気すらします。
ウルガラン山脈では珍しくないこの水滴の落ちる場所をうろうろしているうちに、
本当にかすかな音で白魔法の残響音のような音が聞こえた気がしました。
でも、その音は周囲の突風の音にかき消されてもう聞こえません。
「神秘の氷」が手に入る「Eternal Ice」というものがあるのですが、
その周囲もキラキラとかすかな音が聞こえてきます。
最初はそれの聞き間違いかとも思いました。
「気のせいか」と思ったものの、
気になるのでヘッドフォンをつけてまたうろうろ。
すると･･･場所によっては
地面にぶつかって弾ける音と思われる音が確かに聞こえてきたのです。
かなり耳を澄ませる必要はあるかもしれませんが、
ヘッドフォンなど使わなくても聞こえやすい場所はありました。
自分の足音でも聞こえなくなるかなぁといったくらいのかすかな音。
雪の上にぽたっと落ちるよりも、
洞窟内部に近く、岩がむき出しになっているところの方が
若干聞こえやすいような気がしました。あくまでも「気」なんですけれどね。
もしもそこまでこだわりを持って作られているのだとしたら、本当にすごい事だと思います。
現実の鍾乳洞などを見てもよく感じることなのですが、
小さな一滴一滴が、こういった氷柱や樹氷のような造形物を
作り上げてきているのだと思うと、「綺麗だなぁ」という感想だけでなく
またちがった思いがこみ上げてくるのでした。
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