どうやらフレさんは該当の場所のゲートクリスタルを手に入れると、
そこに自ら飛べるようになるのだと思っていたようなのです。
「じゃあ、自分ではまだ行けないんだ・・・。せっかく無理して取りに行ったのになぁ」
LSの人からゲートクリスタルを取っておくと移動が楽になるから
早く取ったほうがいいと言われ、そういう物なら頑張って取りに行ってみようと、
よく分からずに取ってきたという話。
ちょっと残念そうなその言葉を見て私はふと思い立ちました。
「○○さん、テレポしてみます?」
「え?出来ないんじゃ?」
「実は私、白魔道士もレベル上げてるんですよ」
白魔道士を上げている事は知らなかったその人に言いました。
「私はどうすればいいんでしょう」
「テレポは同じパーティの人にしか出来ないので、まずはそちらに向かいますね」
「はい!」
私がフレさんの元へ移動している最中も、
これから始まる「テレポ」にとても高い期待を寄せています。
ここまで楽しみにされるとこちらもやりがいがあるというものですが、
一方で期待が大きすぎて拍子抜けしたらどうしようかと思っていました。
そして、テレポデム!
ローディングが終わると自分の位置がコンシュタットにあることに素直に喜ぶフレさん。
「すごい!はやい!」大喜びで階段を駆け下りていきました。
その様子を見てどうやら「拍子抜け」は回避できたとほっとしていました。
でも、もうひと味・・・。
フレさんの元へ行き、ちょっとした操作の説明をします。
「じゃあ、飛ぶね」
「はーい」
二度目のテレポデム。
フレさんに説明した操作とは、自己視点にする方法。
再びデムのテレポイントに着いたフレさんが自己視点で見上げたときに見えたものは・・・。
「うわぁ、きれい〜〜〜」
「でしょー、少し位置を移動すると、完全に真下に入れるよ」
「わあああ、シャボン玉がわいてるー」
もう半年くらい前の出来事です。
このフレさんはその後、メインジョブの合間に白魔道士を上げ始め、
先日ようやくテレポを覚えたのだそうです。
そのことを知らせてくれたメッセには
「自分で見上げたクリスタルはまた格別でした」と書かれていました。
今でも私は時々テレポイントを見上げている事があります。
その時、たまにフレさんと行ったデムでの事を思い出すことはありました。
それまでは私の中では私だけの思い出でしたが、
今回のフレさんからの知らせは、その思い出がフレさんとの共通のものなんだなぁと、
改めて感じさせてくれました。
なんだか温かいものを感じさせてくれたフレさんと、
その思い出の真ん中にいるきれいなヴァナのシャボン玉に感謝しないとですね。
PR