私は現在レベル70なので、両手棍スキルを上げる事により
「スピリットテーカー」が使えるようになります。
とても楽しみにしているウェポンスキルなのですが、
レベル71も見えてきた今になっても、両手棍スキルだけが青字にならず、
レベル69でMAXを迎えたままの数値にちょこっとプラスアルファした程度でした。
両手武器は総じて上がりにくいこともあって、焦りを感じた私は、
モンク66の両手棍スキルが白70の両手棍スキルの上限と同じなのを利用して、
モンクで上げてしまおうと、あの「百烈棍」（百烈拳を棍棒で発動）をやったのですが、
それでも上がらなかったんです。0.1もですよ？自分でもびっくりです。
そこで、スキル上げにズヴァール城まで遠征です。
同じくスキル上げをしたいというタルフレに、経験値を稼ぎたいエルさんを加えて、
デーモンを狩りつつスキル上げ。スキル上げといっても完全な格下ではなく、
むしろ70からみても「つよ」が相手になるので、経験値もそこそこ入ってきます。
いいリズムで狩っていたところにわいたのが「Marquis Allocen」というNM。
Marquis Allocen
推定レベル76
約21時間〜24時間で間隔でPOP
ドロップ品 ： コルセアナイフ（短剣 D21 隔206 攻+10 LV50〜 シ狩コ）
明らかにさっきまで狩っていたデーモンより大きく、また強そうです。
慌てて一度安全な場所まで下がり、十分な態勢を整えます。
「狩るんだよね？」と私が再確認。
「もちろん」とタルフレ。
「たおしたーい」とエルさん。
「たおしたーい」なんて言うけれど、このNMの推定レベルは76。
正直なところ、70の私達から見ても倒せるか怪しいです。
でも、そこは戦士レベル66のエルさんがいるという事で、彼に期待を寄せましょう。
態勢を整えている間に、周りの敵がPOPし始めたので、まずはその掃除から。
エルさんはフェロー（LV58くらいかな）を呼び出しました。
満を持してNMとの対決です。
エルさんの挑発で、NMがやって来ました。
私のパライズがレジストされましたが、これは想定内。
精霊の印を唱えてパライズを詠唱していました。
最初は空蝉で回避するので、そのNMの怖さが分からなかったのです。
次の瞬間、思わず私達はなんて相手にケンカを売っちゃったんだろうと思いました。
Marquis Allocenの攻撃 → ＜エル＞に、252ダメージ。
Marquis Allocenの攻撃 → ＜エル＞に、239ダメージ。 「いたいです」 「つよっ！！」 「つよいな」 このダメージを見て、ディアにすべきかバイオにすべきか迷っていたのが吹っ切れました。
タルフレも私がディアをうつか様子を見ているのが伝わります。
「＜タルフレ＞、バイオいれてー」 あと、私は･･･（蝉、蝉をはってもらわないと）･･･えーい、フラーッシュ！
するとあっさりNMが私の方を向いちゃいました。
こっち向かないでよーーー。ボフッ！
あっという間に剥がれるストンスキン。
蝉を掛けなおしたエルさんがタゲを取り返してくれました。
その間にまたストンスキン。それと、マイフェロー召喚の用意です。
HPの回復はこの間タルフレがずっとフォローしてくれていて本当に助かりました。
明らかに私の回復量を上回るペースでそれぞれのHPを削っていきます。
私がフェローを召喚した直後、タルフレもフェローを召喚していたので、
きっと同じようにこのままじゃまずいって思ったんでしょうね。
タルフレも必死だったのだと思います。
スキル上げの流れでそのまま短剣を使っていた為に、与えるダメージは一桁なのに、
このままだとNMのTPを増やすばかりでちょっと怖いです。
「短剣ちょっとかえてー」 「あ、忘れてた」 両手棍に変更したタルフレはその後スピリットテーカーで
自らの減ったMPをどんどん補っていくようになります。
いいなぁ、早く使えるようになりたいな･･･なんてことを思うことすら出来ないままに
目の前にいるNMを倒す事に集中していました。
一方で
「攻撃が全然当たらない」と、エルさんの苦悩の言葉。
命中装備に関しては結構頑張っているはずのエルさん。
さすがに推定レベル+10の相手はきついかな。
それでもタゲを維持しようとあの手この手を使って頑張って下さっていたおかげで
ほとんどの攻撃はエルさん一人が引き受けてくれていました。
もうひとつ幸運だったことは呼び出したフェローはタルフレも私も治癒タイプ。
いつもならお互いに猛攻タイプなのですが、以前に変更してからそのままでした。
この偶然のおかげで、私の回復を補ってくれてエルさんの回復に
ある程度集中する事が出来たのです。
とは言っても･･･やっぱり厳しいのです。
相手はNM。ただのレベル76の敵ではありません。
戦士タイプのこのNMがとうとう本気を出し始めました。
Marquis Allocen の周りに一瞬現れた地面から鋭く突き出した光のサークル。
「マイティストライク」の発動です！
一度攻撃されると簡単に350近いHPが持っていかれてしまいます。
タルフレの絶妙なスタンと、エル戦さんの見事な蝉まわしによって、
なんとかやり過ごそうとしていたのですが、
当然それぞれのリキャストもあるので徐々にジリ貧状態に。
また私もエル戦さんの回復をケアルVで行なったあとは、
MPがケアル?で補助する程度にしか残っていませんでした。
「次、＜エルさん＞のHP基準で祝福つかう」 それぞれの動きに集中している二人からの返事はありませんでしたが、
おそらく伝わったことでしょう。
相変わらず強力なNMの波状攻撃にエルさんのHPは徐々に減っていきます。
私が祝福を使うといったので、タルフレは精霊魔法での削りに徹していました。
なので、私のタイミング如何では、全滅になる可能性が大でした。
マイティ状態の今だと、一撃がおよそ350程度。
エルさんのはった蝉を数えます。
（いち、にぃ･･･さん！）
ここからが本番。
（残り800･･･600･･･まだいける･･･残り400･･･あと一撃）
私の指は「女神の祝福」に固定されました。
Marquis Allocenの攻撃。クリティカル！ → ＜エル＞に、320ダメージ。 祝福発動。 あとは二人にまかせたー！
NMの持つ剣は私に向けられ、私のHPがざっくりと削られます。
ストンスキンをはってもほんの少ししのげるだけで、その薄い壁は簡単に破られてしまうのです。
エルさんの挑発を知らせる台詞が、
リキャスト待ちで発動失敗に終わったことを知らせるように
二行、三行と出てくるところからも、
彼もまた必死で私からタゲを取り替えそうとしてくれているのが分かります。
その時でした。
Radilleは、ケアルIVを唱えた。ラディールさんの私への回復。えらい、えらいよ！ラディールさん！！
MPが減っていたんでしょうね。ケアルVを唱えられるはずなのに、
ケアルIVというところがラディールさんの懸命な努力を物語ってくれます。
あと少し。あと少しでNMを倒せる。
タルフレは魔力の泉を発動し、精霊連打モードに入りました。
NMはまだ私の方をにらみつけていましたが、
なんとなくタルフレやエルさんも気になりはじめた様子。
ただ、このままだと次の矛先がタルフレの方に向かっていくことは間違いないでしょう。
エルさんもそれは分かっていたようで、
ターゲットがやや不安定なこの間に決定的な挑発を入れました。
さらにマイティストライクで攻撃を開始。
NMの視線は見事にエルさんにガッチリと固定されたのです。
「あとちょっと、がんばれ」 サンダーIII、そしてウォータIV。
合間にはエルさんのランページがNMに対してこの戦闘中で最高のダメージを与えていました。
＜タルフレ＞のウォータIVが発動。→ Marquis Allocenに、456ダメージ。
＜タルフレ＞はMarquis Allocenを倒した。
レアは、123ポイントの経験値を獲得した。
レアは、33ギルを手に入れた！ 「おおお」 「すげーーーー」 緊張の糸が一気にほぐれたかのように湧き出す言葉。
皆、勝てた喜びでいっぱい。
「何もでねえええええええ」 「でねえええええええええ」 「なんかだせーーーー」 ･･･ちがったようです（笑）
いやぁ、でも、まさか勝てるなんてね！
正直ダメだーと思った瞬間が何度もあったので、勝てただけでも嬉しい！
別にアイテムが出なかった負け惜しみじゃないですよ？うん。
勝因は、一撃が重いとは言え、このNMが戦士タイプであったという事。
また、ダメージを伴う範囲攻撃がなかったこと。
サイレスがカギとなる魔道士タイプのNMだと、きっとレジストされまくりだろうし、
また、ガ系の魔法で回復が完全に追いつかなくてダメだったと思います。
フェローが治癒タイプだった事も助かりましたね。
もちろん、エルさんがこれだけレベル差があるNMながらもかなりの粘りを見せたことや、
タルフレがいいところでスタンを使ってくれたところ、泉の発動タイミングもバッチリでした。
それぞれに全力を出し切っての戦闘。なかなか良い戦いだったのではないかと思います。
ところで、肝心の当初の目的「スピリットテーカー」は･･･
残念ながらまーったくスキルが上がらず覚えられませんでした。
「次こそは！」と思っています。がんばるぞー。
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