第六回「Rabao」この曲が聴けるのは・・・ラバオ
砂漠の中に広がるオアシスにある小さな集落「ラバオ」のBGM。
そのメロディは民族調の雰囲気を漂わせながらも、
不思議とポップスのような軽快なリズムを感じさせてくれます。
イントロ部分で印象的に流れ、その後全編に渡って聴こえてくるアルペジオは、
頭上をゆっくりとまわっているラバオの風車をイメージさせてもくれますし、
また灼熱の大地で滾々(こんこん)と湧き出る、オアシスの水もイメージさせてくれます。
私はここのオアシスでパシャパシャと水しぶきを上げて走ったり、
水の中で釣りをしている事が好きです。
他の水辺でもそうなのですが、カメラの視点を変えて水中から
自キャラを見上げるようにしてみると、また違った風景が見えてきます。
ですが、数々ある水辺の中でも、ここラバオでは太陽光が強い事も多いせいか、
水中からの景色と実際の景色がかなり差があって面白いです。
(ただし、砂塵のときはあまり差がありませんのでご注意を)
また、砂の大地で力強く生きているオレンジ色の花を咲かせるサボテンは、
黄色に染まる夕焼けと砂の色との相性が良く気に入っている風景のひとつです。
さて、曲の話に戻しますと、
曲のとても良いアクセントになっているなぁと感じるのが、
シェイカー(マラカスのように振って音を出す楽器)のリズム。
実はこれについては最初ゲーム内で耳にした時に
「ドラムのハイハットかなぁ、でも音の立ち上がりが優しいなぁ・・・ということはブラシ演奏か?」
「でもシェイカーっぽくも聞こえるなぁ」と思って聴いていました。
なんとなく残響がドラムのそれとは違うんです。
それに曲の途中からは別の方向からドラムが聞こえてくることからも、
ミックスの点から考えても気になって仕方がなくなってしまいました。
普段、ゲームをする時にヘッドフォンなどはまずしないのですが、
この時は初めてヘッドフォンでBGMをやや大きめにして聴いてみて
左から流れるシェイカーと、右から流れるハイハットの音を確認して
満足して眠りについたことを思い出します。
そういう意味でも、私にとってはこれまで紹介してきた曲とは一味違う思い出のある一曲です。
あまり長居をする事が多くない場所のBGMではありますが、
なかなか凝った一曲だと思います。
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Rabao 水田直志
価格 : 800gil (新品・在庫あり)
丁寧に作られた一曲です。
熱砂に疲れた冒険者を癒す
オアシスのゆったりとした情景と、
アルテパの地のイメージとが
うまく表現されています。
※本記事はあくまでもゲーム内で曲を聴いた感想を元に書いています。
※細かい技法や使用されている楽器などは、
実際とは異なる可能性も十分ありますのでご了承ください。PR