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2024/11/22 19:00 | Comments(-) | TrackBack(-) |
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こんな異文化交流も
14日の日記の最後に、「そして誰もいなくなった」という言葉を使ったことで
ふと思い出した事があるので、今日はその事を書いてみようと思います。

「そして誰もいなくなった」というのは、とても有名なイギリスの作家アガサ・クリスティの
傑作のひとつと言われている小説のタイトルで、ご存知の方も多いと思います。
この物語は、ある島に10人の面識のない男女が招待される事から始まります。
集まった人々は皆、過去に何かしらの秘密を持つ人々。
招待をしたはずの人間は姿を見せぬままに、
この島で、一人、二人とどんどん殺人が起こり、
最後には全員死んでしまった・・・つまり「誰もいなくなった」というストーリー。

この物語では象徴的に「マザー・グース」が登場します。
「そして誰もいなくなった」では「十人のインディアン」が使われています。
(数え歌の「十人のインディアン」とは異なる歌詞です)

マザー・グースとは簡単に言うと童謡の事。特にイギリスの童謡をこのように表現するようですね。
最近ではHIP-HOPをよく聴く方なら耳にする事も多いと思いますが、
「Rhymes(ライム)=韻(押韻詩)」という言葉を使って
「Mother Goose Rhymes」と呼ばれる事もあります。
代表的なものとしては、「きらきら星」「ロンドン橋」などは誰でもメロディが浮かぶと思います。

さて「マザー・グース」と言えば、中にはなんとなく「怖い」という人もいるかもしれません。
先ほど「マザー・グースとは童謡の事」と書きましたが、
日本でいう「童謡」とは少し異なるんですよね。
マザー・グースは教訓や事件、伝説などを題材としていて・・・暗喩も含めた詩篇なんですよね。
謎めいた詩が多く、研究をなさっている方も沢山いらっしゃいます。

さて、ちょっと前置きが長くなってしまいました。
随分前にこの日記でイギリス人のフレについて書いた事があります。
この時は、これからFFを始めるという妹さんの為に、お兄さんと相談をして
ちょっとした歓迎パーティ(?)をしたのです。
妹さんとはその時以来、今でもお付き合いをさせて頂いています。

ある日、彼女は「日本の言葉で教えて欲しい事があるの」と言い、
「トゥーリャンセイって何?」(極力本人が表現したとおりに書いてみました)
と質問してきました。

それだけを読んだ時は意味が分からなくて、もう少し詳しく聞いてみたところ、
どうやら別の外国人の方が「日本で有名な歌」として教えてくれたと言うのです。
でも意味を聞いても分からないという事で、私に意味を聞こうと思ったのだとか。

ここをお読みの皆さんはお分かりですよね。
彼女が聞いた「日本で有名な歌」というのは「とおりゃんせ」の事。

彼女に「とおりゃんせ」の言葉そのものの意味を教えてあげたあと、
今度はこの歌詞を全て教えてあげる事にしました。
まずは日本語で、その後私の分かる範囲で英語に訳して・・・。

「とおりゃんせ」は日本のわらべ歌の中では、「怖い歌詞の歌」としても知る人が多いでしょう。

とおりゃんせ、とおりゃんせ、ここはどこの細道じゃ・・・
(中略)
行きは良い良い、帰りは怖い、怖いながらもとおりゃんせ、とおりゃんせ

(歌詞の意味は諸説あります)

その説明を拙いながらも色々と説明しているのですが、
日本独特の言い回しや考え方みたいなものがあるのか「少し難しいなぁ」と言います。
そこで結局
「日本版マザー・グースみたいなものって言ったら分かるかなぁ」
(厳密にはこの表現は決して正しくないのですけれど・・・)
と言うとたちどころに理解してくれました。

「歌詞の意味を聞いた時、なんだか怖そうだなって思ったのよ」
「その歌にはどんな"いわれ"があるの?」
「他にはどんな歌があるの?」
「レアはマザー・グースは何を知ってるの?」

彼女の日本への尽きない興味と、慣れ親しんだ「マザー・グース」という言葉に
すっかり気を良くした彼女は私を質問攻めにし、こちらはたじたじになってしまいました。

でも自分達の事って、身近すぎるのか、意外とうまく説明できないものだなぁと強く感じました。

そんな彼女は今年の夏休みに家族みんなで日本に遊びに来るのだとか。
「その時は私達家族と会ってくれるよね?」とたずねる彼女に対して、
「もちろん」と答え、会う事以外に彼女ともう一つの約束をしました。
それは「とおりゃんせ」がどういう遊びなのかを教えてあげる事。
色んな事に興味をもってくれる彼女の事だから、
きっと喜んでくれるんじゃないかなって思っています。

その時には、もう少し日本の事や日本文化の事、もちろん自分の事、
うまく説明できるようになっておきたいなぁ。
私よりも年下の彼女が、自分の国の持つ文化や、他国の文化への高い関心を
時として、日本人と話す以上に話をする事が出来る様子を見ていると、
すごいなぁと感心するばかりです。

「行きは良い良い、帰りも良い良い♪」
彼女のファミリーにとって、そんな日本の旅になりますように!
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2006/02/15 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | [FFXI]-その他
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